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2011年 07月 17日 ( 1 )

「わたしを離さないで」、残酷な、とても残酷な物語

この映画を観たかったのはキーラ・ナイトレイが出ているから。
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でもスクリーンで
キーラ出演作品で良かったと思えると作品に出会ったことがない。
(日本の女優でいうと蒼井優にその感想は似ている)
脇に控えたキーラのこの作品はとても楽しみにしていたが、
この映画、とても怖いお話だったので、途中から少しひいて観ていた。
でも、心に残るかも。。。考えさせられる作品だった。
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冒頭から子供達が寄宿舎のようなところに集められ、
親元へ帰省するシーンも親の方から子供に会いに来るシーンも一切ない。
どうして?
と、聞きたくなる前に事情が明らかにされていく。
主人公を含む生徒達はコピーされた人間なのだ。
(その瞬間、 異次元へ連れて行かれる。)
彼らの使命は、人類へ臓器を提供することなのだ。
そして、その為に養殖されているのだ。

そんな環境を当たり前のように受け止めるよう
子供達は養育され
成人になると臓器を提供し始める。
それをあたかも本当の制度のごとく
近未来のお話しではなく、
現代よりもすこし前の時代設定にしている。
思わずどこかの国で実際に行っているのでは、
と勘違いしてしまうほどだ。



この映画で、キーラは主人公の親友ルースを演じている。
美しさを武器に男を惑わせ
主人公キャシー役のキャリー・マリガンから男を奪い取る役だ。
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小学校高学年の頃、
彼女の親友キャシーが恥ずかしげもなくドジな男の子トミーに
アプローチする姿を見て
今までトミーを自分は虐めていたけど、
トミーに対する見方が変わってしまった。
何故かキャシーに負けたくなかった。
だからトミーを、
自分から誘惑し、なびかせ、付き合い始めた。
その交際は、ルースが羨ましがっていた時期は
上手くいっていたが、
ルースが介護士の選択をして、
自分達から離れていくと
張り合いがなくなり、付き合うのを何とはなしにやめてしまった。
自分の気持ちにも問題があるが、
トミーの方も初恋の相手キャシーの存在が
徐々に大きくなっているようだった。
キャシーが目の前にいると
彼女を見る度に負けまいとして頑張れるのだが、
いなくなることによって動機が息切れ、薄れて、
最後にはトミーはただの親友になってしまった。
そうなるとキャシーに対して悪いことをしてしまった
という後悔の気持ちが強くなり、
今までの行為に詫びを入れたくなり、
寄宿舎当時の校長先生の住所を手に入れ、
キャシーへ渡す準備をした。
実は彼ら臓器提供者達の間で、
ある都市伝説があった。
彼らが育った寄宿舎の卒業生は
好きな者同士が校長先生の承認を受ければ、
臓器提供の執行が三年だけ猶予される、
そんな伝説だ。

そんな時、キャシーと再び会えた。
ルース自体、既に二度臓器を提供している。
臓器提供は三度目には死んでしまうと言われている。
トミーの方も噂では二度臓器提供しているという。
ルースはキャシーに会うと
直ぐにトミーに会いに行くことを提案、
彼が暮らす場所へ出かける。
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そしてキャシーに自分の率直な気持ちを伝え、
校長先生の住所を書いた紙を渡した。




それからはルースの出番はほとんどなくなった。
ここからは、キャシーとトミーの純愛物語。
結局都市伝説は都市伝説のままであり、
キャシーはトミーの三度目の手術を見守るシーンで話は終わる。

人と好き同士になりながら
その感情をちゃんと伝えられず、添い遂げられないのは
やっばり自分のせいだ。
そうならないよう、後悔しないように、行動しないと、ね。
いまさらながら思わされた作品だった。

(作者の言いたい事とは、まるっきり違う感想になっちゃいました。)

原作:カズオ・イシグロ「日の名残り」
原題:「never let me go」
監督:マーク・ロマネク
脚本:アレックス・ガーランド
<出演>
キャシー:キャリー・マリガン
ルース;キーラナイトレイ
トミー:アンドリュー・ガーフィールド
配給:20世紀フォックス
製作:イギリス/アメリカ
時間:1時間45分
日本公開日:2010年3月26日公開


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by asat_abc | 2011-07-17 12:49 | 映画_新作