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2011年 06月 11日 ( 1 )

「キッズ・オールライト」、うちの家にはママが二人

ここ1ヶ月の間にアネット・ベニング出演作品を二本観た。
両方とも責任感が強く強引で、それゆえ家族にとっては重荷に思えてしまう
そんな役柄だったが、上手い役者さんだ。
まずは「キッズオールライト」のニック役から。ニックの役どころは
家長として家族に何か異物が接近してきた時
どう接するか、家族をどう維持していくか
という設定だ。


ニックは配偶者、18歳の娘、15の息子との4人家族、
仲は至って良いほう。
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その家族にちょっとばかり問題が起ころうとしていた。
二人の子供達が父親を探そうとしているのだ。
この家族、訳ありで女同士の夫婦だ。
パートナーはジュールス(ジュリアン・ムーア)、女性らしい女性で専業主婦、
ニックは働かせたがらない。
ニックは勤務医、緊急時には患者さんからの電話も厭わない先生だ。
長女ジョニ(ミア・ワシコウスキ)は秋から大学生となり家を出ることになっている。
長男のレイザーは多感でどちらかといえば内気な高校生だ。
実はジョニの方が積極的なくせに、
レイザーにかこつけ父親を探そうとする。
彼らの遺伝子上の父親をだ。
長女はニックが、長男はジュールスが産んだ子で、遺伝子上の父親は一緒なのだ。
父親(マーク・ラファロ)に会ってみればなかなかいい奴だ。
事業にもプチ成功している。
だが、会ったことがニックにバレる。
ニックとしては面白いはずはないが、
子供達の手前、家族全員で会ってみることにする。
だがそこから様々な波紋がうまれてはじめる。

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出演者
母1、ニック:アネット・ベニング
母2、ジュールス:ジュリアン・ムーア
遺伝子上の父親:マーク・ラファロ
長女ジョニ:ミア・ワシコウスカ
長男レイザー:ジョシュ・ハッチャーソン
監督はリサ・チョロデンコ
107分、2010年制作
アメリカ映画
ショーゲート配給

遺伝子上の父親、その男が異物となるこの対決は、かなり厄介だ。
悪い奴なら直ぐ勝負有りだが、良い奴だったりすれば、危険だ。
そもそも、彼女等はタネが欲しかっただけで、
どんな人間かなどという興味を持ったことが無いのだが、
子供達は違う。
女同士のカップルから自分が産まれてくるわけがないのだから、
余計、父親の存在を意識するのだろう。

実際会ってみれると、なかなか良さそうな奴だし。
ところが、それが問題を大きくする事になった。
ニックは家長として振る舞っているし、元々神経質な方だから、妻や子供達の桎梏にもなっていた。
そこにひょこっと現れた本物の男の父親。

彼の存在は子供達に受け入れられ、
頻繁に会うようになり、家族に影響を及ぼし始める。
それはバイクはダメというような、
家族のルールに支障が出始め、
次には家族のルール決定者のニックの存在を脅かす事になって行く。
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そればかりか、ジュールスさえ彼に惹かれ、
情事を始める有り様。
そりゃ女同士では男女間のそれとは違ったものになっちゃうだろうし、
限界も有るだろうが、
でも、。。。。。
この辺になると、ついニックの肩を持ちたくなってきちゃってました。

一方父親の方といえば、
今まで独身生活を謳歌してきたというのに
すっかり父親ごころが芽生えたようで、
無意識のうちにジュールスと子供達をいっぺんに手に入れようと想うようになってしまいます。


情事発覚以来ニックはジュールスを寝室から追い出し、夫婦、家族崩壊の危機です、まぁ当然でしょう。
そうこうするうち、ジョニが家を出て大学の寮に入る日がやってきます。
家族四人でジョニの大学の寮へ荷物を運ぶのです。

雨降って地固まるなんて雰囲気じゃ無いけど、
この家族、再生していくんだろうな、と感じさせてくれるエンディングでした。
家族とは何かということを、
アネット・ベニングという役者さんが考えさせてくれるひとときを
造ってくれました。
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by asat_abc | 2011-06-11 20:03 | 映画_新作