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インサイド/アウトサイド

映画といえば、
脚本というストーリー性と
役者のもつ演技力と
監督のまとめる演出力に
あとは感情を揺さぶる音楽と視覚に訴える映像
という主要な三要素と副次的な二つの要素の奏でるハーモニーで
如何に人々の情念に訴えかけるか
と思っていると痛い目に遭うのがドキュメンタリーである。

ドキュメンタリーは監督の哲学を虚構を使わず
ストレートに観客に訴えるかけてくる。
この手の作品ははっきりいってストレートすぎてあんまり好きではなく、
進んでは観ないのだが、
試写会にお呼ばれした時には観ることにしている。


「アニー・リーボビッツ」、
「かつてノルマンジーで」、
「非現実の王国で」、
「花はどこへいった」、
「1000の言葉より」、
そしてこの「インサイド/アウトサイド」が
昨年暮れ以降に観たドキュメンタリーである。
どれも監督の哲学が色濃く作品にあらわれている。

さて、
インサイド/アウトサイドという作品はストーリート・アートのお話しである。

無味乾燥な都会のビルディングに人の目を盗んで
勝手に自己表現する者達、
当局との争いはシレツである。
だが、それにも懲りず、あの手この手でビルディングに今日もアートを描いている。

そんな、とてもとても文化的なお話しだった。


評価は
★★★

by asat_abc | 2008-06-23 00:23 | 映画_新作
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