「ライク・サムワン・イン・ラブ」最近の加瀬亮は

不思議な映画だった。
外国人の監督が日本の役者を使って撮った映画だからだろうか?
主なキャストは三人、その1人が加瀬亮だ。
この映画を観る前にアウトレイジを観ていたせいか、
加瀬亮のヤクザっぽい役柄にはつい一言、言いたくなった。
「それでも僕はやっていない」とか「重力ピエロ」とか
「永遠の僕たち」のように繊細で内向的な役柄のイメージが
この二本のヤクザまがいの役で完全にぶっ飛んでしまった。
上手い役者さんだからどんな役だってそれなりにこなすし、
いろんな役にチャレンジしている最中なんだろうが、
はっきり言って似合わない。
この路線の役は見切りをつけて欲しい
余談だが、マチュー・アマルリックもギャング役はまったく似合わなかった。


デリヘル嬢を老境の男性(奥野匡)が呼ぶ。
彼が求めているのは裸の付き合いではなく、心の触れ合い。
大学生の若い女(高梨臨)はそんな事知ったことじゃない、
でも優しいのと役に立ちそうだから一緒にいる。
そこに、若い娘に求婚を迫るストーカーまがいの彼氏(加瀬亮)が
老人の事を彼女のおじいちゃんだと思い込んで割り込んでくる。
さて、この顛末は?

監督の趣向だろうか
中途半端に打ち切られてしまった映画のこのあとのことは
自分で考えてみてくださいとばかりに終わってしまう。



綺麗で素直そうに見えるけど
中身はわがままでお馬鹿さ炸裂のデリヘル嬢役の高梨臨にどぎまぎしてしまった。
監督からは演技指導はいらない、自分の言葉で語るようにとだけあったそうだ。
自分の言葉で語った結果の妙なリアリティは、
この娘、本当にお馬鹿ではとハラハラドキドキしっぱなし。
そうでもしなければリアリティある映像は撮れなかったんだろうなぁ、
と勝手に想像してしまった。

老人役の奥野匡は84歳、こちらの方は歳が歳だから違う意味でハラハラドキドキ。
信号待ちの運転中に居眠りしてしまう所では、
交通事故でこの映画から退場しちゃうんでは?と
いらぬ心配をしてしまった。
さぁ、このおじいちゃん、どんな結末をつけるんだろうか?

ある意味,
素人二人が作ったハラハラドキドキの映画だった。
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by asat_abc | 2012-10-22 06:22 | 映画_新作
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