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「SUPER」、エレン・ペイジに萌え!

冴えない中年男がスーパーヒーローに憧れ
自分もヒーローに変身しちゃおうという導入部分は
「キック・アス」に酷似だけど、
その動機は違っている。
スーパーの主人公フランクを演じるレイン・ウィルソンの場合は
ケビン・ベーコン扮する敵のボス、ジョックに愛する妻サラを奪われ、
奥さんを奪い返す為にスーパーヒーロー、
クリムゾンボルトになろうとする。
扮装する衣装も手作りだから、かなりダサく縫い目が目立つ。
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肝心のパワーは自分の非力さに直ぐに気付くほど弱い。
そこでスパナーのような鈍器を持つ事にし、
それを使いこなす事で、
麻薬の売人とか
列に割り込むしょぼい小悪党を容赦なく叩きのめす。
その活躍ぶりにエレン・ペイジ演じるリンジーが弟子を志願する。
リンジーは昔からスーパーヒーローに憧れていたようで
変質的にまで興奮しながら相棒役を熱望する。
ちょうど物語が一本調子になりそうな頃でタイミングも抜群だ。
リンジーのキャラは暴走するが、可愛いぃ!
普通の若い娘には、
ダサい中年男にしか映らないはずのグリムゾンボルトに興奮し、
バクテンとか出来ないものだから
精一杯の下手な側転や
挙げ句の果てには転がるだけの前転などしながら
相棒ボルティーになりたいと
熱意を体いっぱいに見せつける、
その姿がキュートで、ヤバそうで、とにかく笑える。
可愛さや強烈なキャラで主人公フランクを完全に喰ってしまう。
彼女はグリムゾンボルトの相棒、
ボルティーと名乗り、ハチャメチャな活躍ぶりを見せるが、
残念!
あっさりと敵にやられてしまい、ジ・エンド。
もっともっと悪党を残虐なまでにいたぶって
スーパーヒーローへの無邪気な憧れと
残忍性な振る舞いの二面性を演じていて欲しかった。


フランクの妻サラには
リブ・タイラー、
妖艶な魅力が漂う。
まぁ、映画じゃなけりゃぁ、
フランクくんの奥さんなんかにゃなっていないだろうから
フランクの執着心は良くわかる。

最後には敵のボス、ジョックを片付けて
サラを救い出すのだが、
この物語の凄いところは最後のエンディングにある。
救い出されたサラは2ヶ月後に再び家を出る。
今度は学問に目覚め大学に入るためだ。
こうなると彼女の元へ素敵な男が現れ
あっさりと彼女は幸せな家庭を持ってしまうのだが、
中年男のグリムゾンボルトくん、
温かく祝福し彼女の幸せを見守る。
本当のスーパーヒーローとは、
好きな人の幸せを願うということなのだろう、か。
by asat_abc | 2011-08-30 22:50 | 映画_新作
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