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シネマ落語、結構面白いのです

えいがEIGA映画中心の娯楽を楽しむ中
今回は映画ではなく
映画を題材とした
立川志らくの落語を紀ノ国屋ホールで鑑賞。
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会場は400ほど客席が本当に空席のない満席、
立ち見はないものの満員御礼の状態
こんなに落語ファンは多いものなのかと不思議に思ったが
終わったときにはその理由が良くわかった。
面白いのです、
ライブの良さが良くわかりました。

演目は
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聞く前は落語をいささかバカにしていて、
どうせ笑えないのだろうなどど
ひいた気持ちで聴いていたが、
青菜の後半ぐらいから引き込まれ
ニヤニヤしっぱなし、
となり席の変なオジサンの笑い声が耳障りだったが、
気付いてみれば同輩に成り下がっていた。

青菜は
植木職人が働き先の旦那の使う隠語の影響を受け
家でかかぁと隣人に使う際のコミカルな様を描いた話し。

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唐茄子屋政談は
吉原の花魁に入れあげた老舗の若旦那、
家から勘当されてもなんとかなると世の中を甘く見ていたが、
流石に金の切れ目が縁の切れ目、
立ちゆかなくなり身を投げようとするところを
おじさんに拾われる。
おじさんの指導の元、真人間となるべく
仕事をしようとするが、そこは根っからのボンボン、直ぐ甘えてサボタージュしようとする、
その可笑しさをじっくり聴かせてくれる。

中入りが10分あって、本日のメイン、
ローマの休日だ。
みなさんご存知のヘップバーンの主演作で、
彼女が王女様だったが、
この落語話しでの
主人公は江戸は吉原でナンバーワンの花魁だ。
グレゴリー・ペックが演じた新聞記者は瓦版屋に変わっている。
志らくさん、昔は何本もシネマを題材にした落語を創作していたようだが、
最近は年一本に限定して古典の勉強に励んでいるようです。

さて、お話は
吉原の花魁が大名からのしつこい返杯の儀式に辟易して
吉原を足抜け、酔っ払った勢いで
瓦版屋の半次の部屋に泊めてもらう。
半次は偶然彼女が吉原ナンバーワンの花魁であることを知り、
彼女の言動をスクープしようと
江戸の市中の見物に付き合うのだが、
花魁の純真な心に触れるうちに
自分の邪な気持ちを反省、
無事帰してあげる、
その課程での言動を面白ろ可笑しく話して聴かせてくれる。

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落語ってこんなに面白いもんだったことを再認識した。
映画と比較し
周りの客は年齢高めで男性が多いけれど、
それでも6対4ぐらいの比率だ。

たまに落語も良いものだ。
by asat_abc | 2011-08-02 20:41 | 雑記
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