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「神々と男たち」、事実通りの演出?

グザビエ・ボーボワ監督
ランベール・ウィルソン、マイケル・ロンズデール出演
2時間3分、2010年フランス制作
マジックアワー配給

どこかで見た顔だと思ったら
ランベール・ウィルソン、
彼は「華麗なるアリバイ」で、みんなに愛されるブレーボーイで、
そして殺される役を演じていた。
今回は誠実で志しが高い修道士だ。

マイケル・ロンズデールは「アレキサンドリア」で主人公の父親役?
をしていた体格の良い白髪の老人で、
今回も実直で、真面目な修道士役だ。。
出演者達をけっこう色んな映画で見ているけど、
意識して覚えないとまたあの人だでおわってしまう。
日本の役者さんでいえば、田口トモロヲや光石研といったところか。

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さて、この映画は1996年アルジェリアで
7人のフランス人修道士がイスラム原理主義者と見られる武装グループに
誘拐、殺害された、その事件が起こるまでの経過を描いた人間ドラマ。

修道士達はその村人達と一緒に苦労も楽しみも味わい生活をしてきた。
修道士達がこの村に来てから村の体をなしてきたのだ。
生活に困った人には手を差し伸べ、
無私の奉仕を提供する。
修道士の中には医者もいて、教会は村の唯一の病院でもある。
村人とのコミュニケーションも良く取れていて、信頼されている。
そんな関係にひびを入れたのは反政府軍の武装グループ、政府と激しく争っている。
彼らの仲間が怪我をして、教会の病院から薬を略奪しようとするが、
修道士達は村人への薬さえ満足に提供出来ていないと、拒む。
この時は、武装グループのボスが人格者で、難を逃れた。
だが9人の修道士達の真の苦悶はここから始まったといって良い。
政府からは危険だから国外退去するように言われていたからだ。
かねてより武装グループは外国人を捕らえ殺害していた、
その危険がいつ9人の身に振りかかってもおかしくない状況になってきたのだ。
教会の病院にも武装グループが手当てを受けに来て、
住民達は徐々に病院に寄りつかなくなってきている。
住民に武装グループが支持されていない事がわかるシーンだ。
9人の修道士達はこの地に留まり布教活動を続けるべきか、
母国に帰るとべきか何度も議論を戦わす。
そしてこの地に留まる事を決断する。
その決断が冒頭の結果につながるのだが。


志しに燃え、この地に留まる考えがぶれることなく結論を出した修道士がいる一方、
揺れ動く心で帰国を望むものも当初はいたのだ。
だがお互いの志しを確認するうちに、
自らの揺れる気持ちを整理し、ここに留まる事を全員が決めたのだ。
最後の晩餐、一杯のワインと音楽が彼等の心を癒していく。
そんな事があった後、反武装グループが修道士達を襲う。
とっさにベッドの下に隠れた二人以外は、誘拐され、
政府に捕らえられている武装グループとの交換が要求されたが、
交渉は纏まらず、彼らは命をたたれる。


自らの志に殉死した修道士達に、合掌。



自分の生き方を考えてみるには最適なテキスト、
でも少しばかり退屈するかも、です。
by asat_abc | 2011-03-30 20:14 | 映画_新作
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