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「アンチクライスト」、女は悪魔なのか?

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ラース・フォン・トリアー監督
シャルロット・ゲンズブール、ウィリアム・デフォー出演
104分、2009年制作
プロローグ、本編4章、エピローグから構成されている。


ある夫婦が愛し合っている最中、赤ん坊がベピーサークルをよじ登り、窓から転落死してしまう。
自責の念にかられた妻は心を病んでしまい、
セラピストの夫と一緒に山小屋で治療の為に過ごす事にする、そこでの出来事

難解な作品で世間の評価も賛否が真っ二つに分かれているようだ、
登場人物はほとんど二人、
セリフもかなり少ない。
ショッキングなシーンは目にこびり付き、
チラシのエロさに気をとられていると最後のグロさに失神しちゃいそうになる作品だ。
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心を病んだ妻をセラピストである夫は自分の手で直してあげようと、
彼女の内面にある恐怖を浮き彫りにした結果、
選んだ治療場所は彼らが所有する山小屋。
そこで彼女の内面を覗き込んだ結果わかったことは、
彼女の精神は元から病んでおり、
今回の件で表面化しただけだったのだ。

トリアー監督には女性嫌いの評判もあり、
この映画は女性蔑視だという声もある。
この主人公の女性がただ単にそんな役回りだったのか、監督の偏見からそうしたのか、それは良くわからない。
そんなことよりは、まず監督の意図を理解してみたい。

山小屋に彼女は良く着ていた。
ひとりで来ることもあれば、子供と一緒に来ることもあった。
彼女はそこで悪魔を研究していたのだが、
同時に彼女の精神は徐々に蝕まれていた。
あろうことか子供にまで陰湿なイジメを行っていた。
夫の診療が的確であればあるほど、彼女の悪意は研ぎ澄まされ、
とうとう狂気が爆発する。
彼女の偏った悪意は夫の脚に向かう。
彼を不意打ちし、失神させ、
その隙に彼の脚に車軸をつけてしまう。
これが見ている方にもジンジンと伝わってくるほど痛いのだ。

夫はこのままでは、殺される危機を感じて逃げるのだが、
簡単には逃がしてくれない。
その悪魔に心を捧げてしまった妻を打ち倒し、彼は山を降りていくのだ。

本当に怖いのは、
いつの世も


人間だ!

悪魔じゃない!
by asat_abc | 2011-03-28 22:29 | 映画_新作
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