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ネタバレバレ 「告白」 松たか子が引き受けてくれたから

中島監督
松たか子、岡田将生、木村佳乃出演
1時間46分、2010年制作
東宝制作配給
日本アカデミー賞作品賞及び監督賞受賞作品。

中島監督の作品は
「パコと魔法の絵本」
「嫌われ松子の一生」
古くは
「下妻物語」など、
数本観ているが、
今回の作品は今までの作品とかなり違う印象だ。
ファンタジーの色が今までとは違いダークだ。
それと、予想に反して松の出番は少なかった。
監督をして松たか子という女優がいなければこの作品は出来なかったと言わせしめていたので、
てっきり松たか子が
でずっばりだと思っていた。
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物語は冒頭からクライマックス。
松演じる森口悠子先生、
終業式の日に突然自分の娘愛美が殺された、
犯人はこのクラスにいるという。
犯人を少年A、Bと仮にいうとはいっているが、
その正体は直ぐにみんなにわかってしまう言い方で、
母に溺愛されている直樹と秀才の修哉であることはみんなに直ぐわかった。
先生の話は続く。
少年A、Bの飲んだ牛乳にエイズウィルスを入れておいた。そして二人が飲んだのをしっかり見届けたと。
終業式の先生の話はぞれで終わり、あっさり退職し、彼女の出番はラストの部分までない。
そして一見何事も無かったように無事終業式は終わり
しばらくして新学期を向かえる。

だが、内面は違う。
エイズウィルスを飲まされたと思い込んだ、直樹の精神は打ちのめされていた。
彼は引きこもりとなってしまっていた。
それに追い討ちをかけるように、新しく担任となった無神経で熱血な教師が善意による、直樹とその母への訪問を重ねそれが彼等を追い詰める結果となる。
この善意の訪問は森口先生のさしがねだったことが後でわかる。
やがて精神に異常をきたした二人は自ら破滅していくのだが、その際直樹は衝撃的な事実を告げる。母親役の木村佳乃の子を溺愛する余り精神が蝕まれていく役はかなり似合っている。
一方、秀才の修哉は何事もなかったかのように学校に登校する。だが、周りの目は厳しく、猛烈なイジメに合う。いままでは頭がよい事で加害者側だったのが、すっかり被害者側に廻ってしまう。だが彼は冷静に対処し、エイズ検査を受け、陰性の結果を手にするとそれをクラスメイトの美月に告げる。
彼女は唯一イジメにあっていた修哉をかばってくれていたのだが、彼女の目を通して修哉の精神を語らせるのだ。
修哉の母は彼女の結婚を契機に学者になる夢を捨て、修哉に夢を託し幼い頃からスパルタ教育を施していた。
だがだんだんそれが目に余るものとなり、両親は離婚、母はひとり家を出て学者の夢を追い始める。父はやがて再婚、修哉は母への恋慕の想いが募る。
彼は母に自分の能力を示すために発明品のコンテストに出品、見事世に認められる事になったが、更にもっともっと認められ、母が自分の元に戻ってくる事を願っていた。
この屈折した思いの為、彼の発明品の餌食になって森口愛美という幼い娘は犠牲になったのだ。

美月は森口先生と修哉とを取り持つ触媒となってこの物語を進めてゆく。
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修哉の妄想はひろがり、中学校の全校生徒が体育館に集められる催事の時に爆発物を仕掛け、自分が話すときにボタンを押して、自らも木っ端微塵に全てを終わらせ、母の自分への想いを得ようとしただが、それを察知していた森口先生はその爆発物を彼の母親の研究室に仕込んだことを告げる。

こうして修哉少年の、妄想なのか本当の事なのか夢うつつの事件は終末を告げる。

思春期という大事な時期に
これからの若者達が思い描くであろう妄想を巧みに料理した中島監督の作品がR15というのは
とても残念だ、彼等にこそ観てもらいたい映画だ。
by asat_abc | 2011-03-20 15:00 | 映画_新作
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