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ネタバレバレの「悪人」の感想

「悪人」を観た後、この映画を直ぐに評価出来なかったのは、期待通りのテイストではなかった、
というのが一番の理由。
悪い出来の作品と言うわけでない。
感性よりは理性や知性に訴えかけて来る作品で、
「フラガール」のように感情に訴えかけて来ることを予想していた者にとっては少し理屈っぽさを感じてしまったのだ。

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結末も予想していたとはいえ、やはり悲惨だった。
お目当てのひとつだった満島ひかりは性悪女の役で、
すぐに妻夫木クンに殺されちゃうし、でもあんな感じの娘、かなりいるよね。
女性同士では自慢たらたら、軽く視てる男には高ビーなクセに、
意識してる男には思いっ切り品をつくる、媚びを売る女。
演技が上手いだけあって、もしかしてコレって地なの?って訝しんでしまうほど。
(彼女がそんな女だなんて、嫌だ!・・・・心の声で〜す)
妻夫木クンの苦悩はこの女によって沸点に達する。
彼には両親がいないも同然、ジジ、ババに育てられ、老いたジジは入退院を繰り返す介護老人、
ババは彼にしっかりしがみついてはなれない。ババは樹木希林だからねちっこい。
町は過疎が進みまわりに友達はいない。
若い彼は出会い系で知り合った女に出口を求めるのだが、
出会い系で知り合うオンナには軽いオンナが多い。その一人がひかりちゃんで、
あるきっかけで彼女を殺してしまうことになる。
そもそも妻夫木クンは出会いに今の環境をどうにかしたいという活路を求めていたのに、
ひかりちゃんにとってはいっときの暇つぶし、大人のオモチャぐらいのつもりだったのだろう、
だから彼等の出会いはミスマッチだったし、
岡田将生演じるもっと身勝手な男がきっかけで最悪の結果になってしまう。

映画は序盤で起きてしまった殺人事件を説明しながら、
次に妻夫木クンが知り合った出会い系のオンナ、深津ちゃんを通してその背景に迫っていくというもの。
人生をひとり淡々と生きていくには少し重すぎる、厄介でも自分をかまってくれる人がいた方が良い。
深津ちゃんもパートナーはいない孤独な女性。飛べない女だ。
出口を見つけようとしていた二人が知り合い急速に惹かれ合っていく。
最後は二人で束の間の逃避行にでる。

最後のシーン、
灯台の中に閉じこもる二人に警察が踏み込むと、
妻夫木クン何を思ったか深津ちゃんの首を締めるのだ!何のために?

このシーン、直感的に受け止められず、観終わった後も気にかかっていた。
深津ちゃんは逃避行に積極的に参加したのではない、
自分に脅迫され連れ回されていたのだと警察側に刷り込ませ、
すこしでも立場が有利になるようにしようとする、妻夫木クンの思いやりなのか。

樹木希林ババが詐欺にあうシーンは無くても良いのではと思った。
岡田将生の汚れ役、電桜での殿の時期に良くやった、アッパレである、本気で役者になろうとし始めたということか。

標準的な出来の範疇でした。
by asat_abc | 2010-12-12 11:53 | 映画_新作
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