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「草原の椅子」、大人の寓話

今年の9本目
東映映画
佐藤浩市、西村雅彦、吉瀬美智子、小池栄子
成島出監督(8日目の蝉)
2月23日公開予定

50歳の主人公に、親友が出来るは、子供が出来るは、綺麗で健気な奥さんが出来るはと、大人の夢を描いた寓話で心が弾んでくる作品だ。予定調和的な虫の良いストーリーだということを納得した上で観たなら、この映画は大人の夢物語だからとても心地良い気持ちを味わえる。
遠間憲太郎(佐藤浩市)50歳、バツイチで今のところ娘と二人暮らし。彼に矢継ぎ早に3つの出来事が起こる。ひとつ目は突然取引先の社長富樫(西村雅彦)から助けて欲しいという電話が入る。その件がきっかけで親友付き合いが始まる。ふたつ目はふと通りがかった道で貴志子(吉瀬美智子)という骨董屋を経営する女性と知り合い互いにほのかな感情を持ち始める。最後に娘がアルバイト先の先輩の子、圭輔を家に連れてくる。母親からヒドい虐待を受け社会に馴染めないから家で預かるという。
そこから次の展開、現代の桃源郷、パキスタンのフンザへ行く話しがわき上がる。遠間、富樫、貴志子と圭輔の4人はフンザを旅し、新たな決断をする事になる。(遠間の娘がこの中に加わらないのはいささか疑問が残るのだが。)
男性は比較的遠間に感情移入し易いから良いものの、女性は貴志子と同化するのは難しいかも。吉瀬美智子を男性の目から偶像化し、着物を着せたり、今時珍しい耐える女に仕立て上げているからだ。
それと小池栄子、圭輔を虐待し家を飛び出していく実に身勝手な母親役を演じている。これが実に、実に様になっている。以前から彼女のハッキリしたキツメの顔立ちから悪女が似合うと予感していたが、ドンピシャだった。悪女をテーマにした作品を考えている監督さん、是非彼女を主演に一本撮ってみてください。

評価:B+88点
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by asat_abc | 2013-01-30 21:56 | 映画_新作

2012年の鑑賞記録 -第3Q編-

2012年7月~9月鑑賞記録

7月は19本で、累計131本。
113 「屋根裏部屋のマリアたち」B+88点 丸の内TH
114 「ブラック・ブラッド」B85点 T銀座
115 「プレイヤー」C55点 T銀座・・・アーティストと同じ監督の作品とは思えない!
116 「くそガキの告白」B85点 T新宿
117 「きっとここが帰る場所」B+89点 H有楽町
118 「崖っぷちの男」B85点 錦糸町T
119 「臨場」B85点 丸の内T
120 「いわきちひろ」評価外 H有楽町
121 「BRAVE HEARTS 海猿」B+88点 T渋谷
122 「プレイ」B80点 H渋谷
123 「少年は残酷な弓を射る」B86点 日比谷C
124 「ローマ法王の休日」B83点 日比谷C
125 「誰もがクジラを愛してる」B85点 日比谷C
126 「3D SEX禅」B80点 C新宿
カウント外 「星の旅人たち」2回目
127 「苦役列車」B83点 丸の内T
128 「ミッドナイト・イン・パリ」A93点 H有楽町
129 「ヘルター・スケルター」B85点 錦糸町T
130 「ベティ・ブルー」B83点 H渋谷
131 「アウェイクニング」B80点 H渋谷

8月はオリンピック観戦で忙しく7本でした。
132 「凍える太陽」B-70点 中野Z
133 「あなたへ」B85点 丸の内TH
134 「秘密のアッコちゃん」B80点 東銀座TG
135 「プロメテウス」B83点 錦糸町T
136 「アドベンチャーズ」B80点 錦糸町T
137 「デンジャラスラン」B+88点 有楽町Y
138 「エージェント・マロリー」B83点 虎ノ門N

9月は通常通りのペースで19本 
139 「スリーピング・タイト」B-70点 SN渋谷
140 「ダークナイト・ライジング」A-90点 丸の内P
141 「トータルリコール」B85点 丸の内P
142 「白雪姫と鏡の女王」B85点 有楽町Y
143 「コッホ先生と僕らの革命」B85点 虎ノ門N
144 「トガニ」B+88点 新宿M
145 「踊る大捜査線」B85点 T市川
146 「るろうに剣心」B+89点 T市川
147 「夢売るふたり」A93点 T市川
148 「天地明察」B80点 丸の内P
149 「ツナグ」B86点 虎ノ門N
150 「ハンガーゲーム」B+88点 有楽町Y
151 「バイオハザード トリビューン」B86点 丸の内P
152 「最強の二人」B+89点 T市川
153 「鍵泥棒のメソッド」B+89点 T市川
154 「ソハの地下水道」B85点 日比谷C
155 「ロックオブエイジイズ」B86点 丸の内P
156 「よだかの星」B83点 新宿M
157 「闇金ウシジマくん」B86点 お台場C

8月はオリンピックがあり7本に終わってしまい、
250本挑戦はあきらめました。
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by asat_abc | 2013-01-26 15:48 | 雑記

「大奥」、男女逆転の徳川幕府

今年の5本目
東映映画
堺雅人、菅野美穂
金子文紀監督

江戸時代男子だけに発症するという病気の為に男は激減する。その為女性が男に代わり政治社会全般の舵取りをする事になる。将軍も女性、子孫を残すための大奥は男性がごまんとはべっている。そんな設定の男女逆転映画。
将軍綱吉には菅野美穂、柳沢吉保には尾野真知子と歴史上の人物はそのまま性別だけ逆転させ、右衛門左という架空の大奥総取締として堺雅人を登場させている。その他にも要潤や宮藤官九郎が大奥にはべる男性として登場、可愛かったり強かなホストボーイを演じている。
「しとねすべり」といって35歳を過ぎると夜を共にしなくなるのも歴史上の事実だったのか?だとすると大奥の定年はかなり早くって色欲を維持できるシステムだ。
作風はいたって真面目だ。力量のある役者さん達が荒唐無稽な設定を大真面目に作り上げる、それなりに見応えある水準に仕上げている。
だがそもそも歴史とおおきく異なる架空の設定なのだからもっとコメディタッチで描いた方が深みのあるものになったのではないか、と考えながら観ていた。
要潤はけっこう良い味だしてたけど、クドカンなんかは別にカッコイい訳じゃないし、折角だから徹底的におちゃらけて欲しかった。


評価: B 80点
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by asat_abc | 2013-01-23 21:43 | 映画_新作

2012年の鑑賞記録 -第2Q編-

2012年4月から6月に観た映画を辿ってみます。

4月 23本の鑑賞、この頃からちょっとスピードアップ。
48 「第九軍団の鷲」A 92点 渋谷U
49 「Black&White」B 75点 C六本木
50 「マンイーター」B 75点 虎ノ門N
51 「タイタンの逆襲」B 80点 神保町H
52 「宇宙兄弟」B 75点 丸の内TH
53 「コーマン帝国」 B+ 86点 新宿M
54 「アポロ18号」 B 75点 新宿M
55 「ルート・アイリッシュ」B+ 86点 T銀座
56 「テイク・シェルター」B+ 88点 T銀座
57 「バトルシップ」B+ 88点 豊洲U
58 「Speck 天」B 80点 錦糸町T
59 「マンク」B+ 88点 渋谷TN
60 「ヴァルハラ・ライジング」C 50点 H渋谷
61 「ドライヴ」B 80点 H渋谷
62 「LOFT」B+ 86点 T銀座
63 「捜査官X」B 83点 丸の内T
64 「今日は帰ろうペダルをこいで」B+ 88点 C新宿
65 「裏切りのサーカス」B 78点 新宿M
66 「アーティスト」A 95点 C池袋
67 「KOTOKO」B 78点 T新宿
68 「ヘルプ」B+ 88点 新宿M
69 「テルマエ・ロマエ」B+ 89点 豊洲U
70 「愛しの座敷わらし」B 85点 豊洲U
なんと言っても「アーティスト」
流石のアカデミー賞、白黒かつ無声映画であんなに感動できるとは!

5月は19本、A評価の映画2本と遭遇!
71 「ブライズメイズ」B+ 88点 H渋谷
72 「キリングフィールド」B 80点 H渋谷
73 「白磁の人」B 85点 有楽町Y
74 「孤島の王」B 79点 H有楽町
75 「幸せの教室」B- 60点 お台場C
76 「ジョン・カーター3D」B+ 86点 お台場C
77 「貞子 3D」B 75点 お台場C
78 「ガール」B+ 89点 有楽町A
79 「バット・テーチャー」B 85点 T京橋
80 「ファウスト」B- 65点 C六本木
81 「ファミリー・ツリー」B+ 90点 豊洲U
82 「ダークシャドウ」B 80点 豊洲U
83 「ルアーブルの靴磨き」A 93点 新宿M
84 「まさお君がいく」C 55点 神保町H
85 「王朝の陰謀」B+ 89点 C新宿
86 「ロボット」B+ 89点 渋谷T
87 「幸せのキセキ」B+ 88点 有楽町Y
88 「私が生きる肌」A 93点 日比谷C
89 「メン・イン・ブラック」B+ 88点 T渋谷

6月は23本、上半期累計で112本
90 「フェイシイズ」B 80点 H渋谷
91 「ミッシングID」B 81点 丸の内P
92 「ミッドナイト・イン・パリ」B 85点 丸の内P
93 「レンタネコ」B 80点 T銀座
94 「星の旅人」 A+ 96点 H有楽町
95 「ケイト・レディがパーフェクトな理由」B+ 89点 H有楽町
96 「外事警察」B+  89点 渋谷T
97 「メゾン ある娼婦の館」B+ 88点 H有楽町
98 「ワンディ」A- 91点 新橋Y
99 「ライバル伝説」B 85点 H有楽町
100「サニー」A-90点 H有楽町
101「ハローゴースト」A-91点 新宿M
102「臍帯」B+87点 新宿M
103「月曜日のルカ」B82点 C池袋
104「ホタルノヒカリ」B-70点 錦糸町T
105「Ladyスーチー」B83点 丸の内TH
106「アメージング スパイダーマン」 B83点 T渋谷
107「スノーホワイト」B83点 錦糸町T
108「君に誓う」B80点 丸の内P
109「からっぽ」B-73点 H渋谷
110「ジェーン・エア」B85点 新宿M
111「もっとも危険な愛し方」B80点 S市ヶ谷
112「愛と誠」B85点 渋谷T

上期段階で2012年のNO1は
「星の旅人」か「アーテスト」だと思っていました。
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by asat_abc | 2013-01-22 21:20 | 雑記

「人生ブラボー」、オォこれは凄いこっちゃ

今年の二本目
カナダ映画
パトリック・ユアール
ケン・スコット監督

ダヴィット42歳独身、過去に693回精子を提供し、2万5千ドルの報酬を手に入れた結果、遺伝子上533人の子供が誕生し142人から身元提示の訴訟を起こされてしまった、という海外では有るかも、と思わせるお話しをコメディタッチで描いた作品。
訴訟を起こされた当初は拒否反応しかなかったけれどつい一人だけどんな子供か訴状に付属してあるカルテを見るとサッカーのスター選手。俄然興味、関心、人情がわいてくる。当然自分の身分は証さず数人に会ってみる。役者志望のフリーター、更正を誓う薬中ムスメ、売れないストリートミュージシャン、と様々な人生を垣間見る。さて彼ダヴィットは訴訟に応じて身分開示するのだろうか?
血液を売るバイトを聞いたことが有るが、精子を売るバイトも有ったのか?それも優秀でもない一般人のものを。もしあったら後先考えない若者時代の事、アルバイト料金につられてやってしまう人はかなりいるのではないか?でも凡庸な一般人の精子の需要など有るはずがない。たとえ仮に需要があり子供が誕生したとして、将来その子を見て肉親の情が湧いてくるものか、などバカな事を考えながら観ていた。
荒唐無稽なこのお話の結末は、観客の望み通りに世の中には善人が多いということに落ち着く。ダヴィットに本当?の娘が誕生すると、それを喜ぶ彼の子供達の幾重もの人の輪が出来る様は感動的である。人の世に悩んだ時にこのコメディを堪能してみては如何だろうか。

評価:B 85点
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by asat_abc | 2013-01-21 20:46 | 映画_新作

2012年の鑑賞記録 -第1Q編-

昨年観た作品は全部で217本、年度別では'08年の230本に続く第2位の記録だ。

昨年の鑑賞記録を辿ってみる。まずは第1四半期の47本
1月、出だしは14本、7日が1本目だ。
1. 「山本五十六」 B+ 88点 丸の内T
2. 「Always オールウェイズ三丁目の夕日'64」 B+ 86点 虎ノ門N
3. 「マイウェイ 12,000キロの真実」 B 80点 有楽町Y
4. 「宇宙人ポール」 B 80点 豊洲U
5. 「永遠の僕たち」 B+ 89点 日比谷C
6. 「ダーク・フェアリー」 B 75点 新橋Y
7. 「ジョニー・イングリッシュ」 B 75点 有楽町Y
8. 「三国志英傑伝」 B 80点 H有楽町
9. 「キツツキと雨」 B+ 86点 神保町H
10 「Jエドガー」 B 80点 有楽町Y
11 「灼熱の魂」 B 85点 日比谷C
12 「デビルス・ダブル」 B 75点 T川崎
13 「月光の仮面」 B 75点 T川崎
14 「アフロ田中」 B 75点 有楽町Y
1月で気に入ったのは「永遠の僕たち」、
残念だったのは評判が良かった「灼熱の魂」を転寝してしまったこと。
ちょっと体調が優れない時期で、もう一度鑑賞する必要があるかも。

2月は15本、二日に1本ぐらいのペースを推移。
15 「アニマルキングダム」 B 75点 新宿M
16 「パーフェクト・センス」 B 80点 新宿M
17 「逆転裁判」 B 80点 虎ノ門N
18 「痛み」 B 80点 C六本木
19 「我が母の記」 B 88点 有楽町Y
20 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 A- 92点 有楽町Y
21 「ドラゴンエイジ」 B 75点 新宿P
22 「ドラゴン・タトゥーの女」 A- 92点 有楽町N
23 「探偵ヨンゴン」 B 75点 秋葉U
24 「人生はビギナーズ」 B 85点 日比谷C
25 「しあわせのパン」 B+ 88点 H有楽町
26 「麒麟の翼」 B+ 88点 T錦糸町
27 「メランコリア」 B 80点 新宿M
28 「ヤングアダルト」 B+ 88点 新宿M
29 「セットアップ」 B 75点 神保町H
採点の基準はよっぽじゃなければB評価、基準を80点においている。
だから70台はかなりひどい評価ということです。

3月は18本、気候もよくなってきて、本数も増えてきた。
30 「おかえり はやぶさ」 B 75点 中野Z
31 「ゴーストライターホテル」 C 55点 C新宿
32 「サッチャー 鉄の女の涙」 B 75点 有楽町Y
33 「SHAME シェイム」 B 80点 有楽町Y
34 「僕達急行 A列車で行こう」 B 80点 神保町H
35 「大人のけんか」 B+ 89点 日比谷C
36 「種まく旅人」 B 80点  神保町H
37 「マリリン 7日間の恋」 B+ 89点 新橋Y
38 「ライアーゲーム」 B+ 87点 錦糸町T
39 「セイジ 陸の魚」 B 80点 C池袋
40 「シャーロックホームズ シャドーゲーム」 B 80点 C池袋
41 「ヒューゴと不思議な発明」 B+ 88点 錦糸町T
42 「ブラッドレイン」 B 80点 H渋谷
43 「ピラミッド」 採点不能(寝てしまった) H渋谷
44 「長靴をはいたネコ」 B 75点 H渋谷
45 「キリング・ショット」 C 60点 C新宿
46 「はやぶさ はるかなる帰還」 B+ 87点 丸の内T
47 「海燕ホテル ブルー」 B 75点 T新宿
ライアーゲームを馬鹿にしてみていたら、すっかりのせられ嵌ってしまった。

3月までは47本その中のお気に入り映画は、
■「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
・・・911で父を失った喪失感から立ち直る子供がけなげだ泣けました。
■「ドラゴン・タトゥーの女」
・・・スウェーデン作品よりも簡潔でわかり易く、ダニエル・クレイグもクールで良かった。
■「大人のけんか」
・・・建前から徐々に各々の本音があからさまになってゆく様は芸達者な4人だから出来る業か。
□「マリリン 7日間の恋」
・・・ミシェル・ウィリアムズの演技におまけです。
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by asat_abc | 2013-01-19 18:56 | 雑記

鈴木砂羽の魂の叫び!「しあわせカモン」

今年の1本目
鈴木砂羽、石垣佑麿
中村大哉監督、音楽松本哲也

今年一本目は舞台挨拶と音楽を担当した松本哲也の生ライブ付き作品、「しあわせカモン」。
結婚後直ぐに子供も授かり幸せな生活を送るはずだった扶美枝は旦那がヤクザだった為に薬物中毒になり子供と一緒に住めない日々を過ごす事になる。そんな彼女の47年間を描いている。扶美枝役は鈴木砂羽が魂を込めて演ずる。子供の哲也役には石垣佑麿、ヤクザの夫役は今井雅之、これが妙にはまっていた。といってもこの映画の中心は女優鈴木砂羽だ。
一度公開された時に砂羽さんは劇場に招待されたそうだが、中村大哉監督にはなしのつぶて、逆に監督の方が噂を聞きつけ自費で劇場に駆けつけたというエピソードをもつこの映画は地元岩手で三年前に一度公開されたものの直ぐに打ち切られ、そのままお蔵入りしてしまった。
それが「お蔵出し映画祭2011」のグランプリに輝き再び蔵から出され劇場公開される運びになり、こうして私の観れる事になった。音楽を担当した松本哲也氏の私小説的な映画だ。開放的で明るいものの破滅的な人生を送る事になってしまった扶美枝を鈴木砂羽は完全に同化し本人以上になりきっつて演じている。彼女の代表作になるだろう。
劇場公開は1月26日から
鈴木砂羽に注目している人は必見、(親との関係や)子供との関係に悩んでいる人にお勧め。
評価はB+の88点
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by asat_abc | 2013-01-17 06:31 | 映画_新作