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「獲物 プレイ」、最近の仏作品面白い!

テアトル系で映画のシーンをつないで観客マナーを訴えかけ始めた第二作目、けっこう笑えて楽しめます。その後やってないみたいなんですが、続けて欲しいものです。

『プレイ』は何故か、もうナイトショー的なプログラムになっていて同時刻頃に上映されている作品とどちらを観ようか迷いながらエレベーターを待っていたら、へんなオジサンが寄って来て、『○○○』を観に行くんですか?ともう一本の方を聞いてきます。
話し掛けてきたオジサンの真意が測りかね、正直に『プレイ』と答えると、その映画、貸し切りだよと捨てゼリフみたいな事を言って、スタスタと去っていってしまいました。ますます不安になって、この映画を観ることになったのですが。。。
でも予想に反して軽快なピッチで物語は展開していきます。
強盗で大金を隠したまま刑務所に収容された男が主人公です。彼の同室の気の弱そうな男性がこの物語のキーを握っています。先に同室の男がえん罪を晴らして出所、主人公はこの男が所内でイジメを受ているのを助けた為に出所が半年遅れる事になり、挙げ句の果てに身代わりにイジメの対象になる羽目に。だが、それが呼び水になって脱獄する事が出来ました。
脱獄してから、主人公の走りに走る事、逃走に次ぐ逃走シーンのオンパレードは見応え充分です。一方通行の幹線道路を逆走して走るシーンなど スリル満点です。が、彼の走る姿、ちゃんと手をおもいっきり振って基本に忠実なフォームなのですがコチョコチョしていてちょっと笑えます。観る方には誰が悪い奴で主人公がどんな悲惨な目に遭っているか良くわかり、助けてやりたくなるのですが、良く考えたら数億円強奪の強盗犯なんですから、事件の全貌が判明したとしても彼のそもそもの強盗事件と脱獄した事実は消すことが出来ない訳だからどんな決着の付け方をするのか興味深々でした。
物語の予測展開の仕方は軽快で、予測が着くような付かないような、辻褄か合うような合わないような微妙なタッチでしたが、興業成績の上位にランキングされている作品よりは面白いと思うんですけどね。

それと、エレベーターを待っていた時に寄ってきたへんなオジサン、きっと『グラッフリーター刀牙』に出演しているケンコバだったと思うのですが。。。勘違いかなぁ!?
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by asat_abc | 2012-07-23 07:48 | 映画_新作

「孤島の王」、人間として許せないこと

テアトル系で映画のシーンをつないで観客マナーを訴えかけ始めた最初の作品だと思います。暴力的に見える校長役の早口言葉のような名前を使い、面白く見せていたの興味を持った作品なので是非見ようと思ってました。

ノルウェー発1915年当時の弧島の少年院での出来事。
一人の少年を通して少年院の刑務官達の横暴さを厳しく糾弾するんだけれど、イマイチ強いインパクトが伝わって来ないのです。

日本でも刑務官の横暴さを暴くような作品が有るように、
どこの国でも刑務官には悪い奴が多いという事は納得出来たことは、出来たけど。

船で二人の少年達が弧島に有る少年院に連れてこられるところから始まるんですよね。
新入りの少年達がこれから受けるイジメは凄いんだろうな、と思っていたら、意外なほど他愛がなく、
変態刑務官からの陰湿な性的強要が一番の問題点のような塩梅に展開するんですよね。
やがてその変態刑務官をめぐって厳寒のある日、刑務官達と少年達のいざこざが抗争に発展し、
一度は刑務官達を島から追放するものの、
そんな事は長く続くはずも無く、
あっさりと沈静化されてしまうんです、
だけど、島から凍った海面を伝わって陸地側へ主人公と友人の二人は何とか逃げ切ろうとして。。。
そんな、最後の山場を作っていました。

この物語は
きっとこの手の問題がスウェーデン国内で再び発生し話題になったからか、
主人公とその友人役が嵐のメンバーのように話題性に富む子だったからヒットしたのでしょう。
少なくとも日本のような国で上映するほどの普遍性のあるテーマには思えませんでした。

今頃ですが下書きが有ったので投稿する事にしました。
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by asat_abc | 2012-07-21 23:20 | 映画_新作

「ファミリー・ツリー」お父さんだって頑張れる

今年の鑑賞履歴は順調だけど、投稿の方は手抜き加減で、ここのところ放置状態だというのに
何故か来場者は一生懸命投稿していた時より多い。
こまめにアップ回数を増やすという定石とはかけ離れ 不思議なものだ。

ジョージ・クルーニー主演の映画も定石とは違い、
主人公はスーパーヒーローという定説を覆し、
敵と争うと簡単に負けちゃう弱ッチィ奴にしちゃったり、
今回の父親役は可哀想になるくらい威厳が無く長女に頼り切った
情けない父親役を平気でやっちゃうんだよね。


冒頭、ジョージ演じるマット・キングの奥さんがボート事故で
植物人間化した姿になってしまっちゃう所から始まる。
マットは弁護士で家庭を顧みる事無く仕事に明け暮れていたから、
妻の事故をきっかけに家庭を振り返えざるえなくなる。
するとそこには、反抗的な娘が二人いた。
小学生の次女は母親からも放って置かれたんだろう、
ふてぶてしく悪態つきながら、逞しい。
高校生の長女の方は様子が変だ、
訳を聞くと妻の浮気が原因でケンカしたままの状態という。

妻はこのまま回復することなく死を向かえると医師から宣告されてしまった。
妻の浮気と死、そして彼が継承しているハメハメハ末裔としての広大な土地の処分問題
難問が一遍に降りかかってきた。
弱っちいキングが出す結論とは。。。

世の中に適応するためには、少しでも良いポジションにいたい。
その気持ちが家族より仕事を優先させてしまうのだろう。
でも、仕事を通した世の中も一面的な社会に過ぎない。
家族を通した社会も有るわけで、それを大切にしたい気持ちもある。
要はバランスの問題なんだろうと割り切りたいが、
凡人にはそのバランス感覚は平均台を歩くのと同じぐらいの難易度だ。
だから覚悟が必要だ。

キングは長女と一緒に問題の解決に取り組んだ。
カッコ悪いくらいに弱ッチク、
そしてまるっきり威厳も無く対等な立場だ。
でも頼りがいのある父親が子供に取って良い親だというわけではない。
信頼出来る親が一番なのだろう。
それが何かをこの映画を通して語ろうとしているのだろうし、
最後のラストシーン、
長女と次女とお父さんが肩寄せ合いながら くつろいでテレビを見ている
その姿が全てを言い表してくれていると思う。
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by asat_abc | 2012-07-09 21:42 | 映画_新作