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「J・エドガー」、FBIを作った男

現代アメリカを作った一人、
J・エドガー・フーバーの半生を
レオ様が物語上の現代と活躍した時期を行きつ戻りつしながら辿っていく。

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彼の生涯の仲間は二人。
秘書のベネットにナオミ・ワッツ、副長官のトルソンにアーミー・ハマーが扮する。
そして強力な支援者である母にはジュディ・デンチだ。
クリント・イーストウット監督だけに
奇をてらう事なくオーソドックスにエドガーの功罪をエピソードを示しつつ描いていく。
アメリカ現代史に取って「ケネディ暗殺」「モンロー変死」など大きな出来事だが、
FBIに取っての一番の出来事は「リンドバーグ幼児誘拐事件」のようだ。
この事件によって指紋照合技術や科学捜査技術が普及し始めた様がよくわかるし、
エドガーの貢献は大きい。
だがどんな立派な考えも独占的な地位が続けばいずれ腐敗が始まる。
組織の維持拡大の手段として極秘ファイルを作り上げ、
時の為政者を牽制するようになってくる。
日本の総理大臣のように代わりすぎれば仕組みを何も変えられないが、
どこかの国のように世襲化してしまえば
それは何も変わらなくなり隠微な組織が跋扈し始める。
アメリカのように二期8年位が仕組みを変えるには丁度良いのかも知らない。
その意味では在位期間が余りにも長すぎた。

平板で情緒に流されない作りの中で最大の見せ場は
トルソンと泊まりがけで行った競馬観戦のホテルで起きる。
謎の多い人物の周りに女一人、男二人。みんな独身者だ。

最近独身者が多くなってきたが、
皆さん疑われないように気を付けて下さい。
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by asat_abc | 2012-01-28 15:07 | 映画_新作

2011年の映画達

去年観た映画は
1月15本、 2月16本、 3月 8本
4月16本、 5月11本、 6月14本
7月12本、 8月 8本、 9月19本
10月16本、11月15本、12月13本 合計163本

この中からパンフレットを購入した,記憶に残したい作品はといえば、

「英国王のスピーチ」
「フィフティ・フィフティ」
「トリコロール 白の愛」
「哀しき獣」
「僕たちに世界を変えることは出来ない」
「ゲーテの恋」
「恋の罪」
「Mr・Nobody」
「ウィンターズ・ボーン」
「川の底からこんにちは」
「アメージング・グレイス」
「悪人」
「告白」
「この愛のために撃て」
「シャンハイ」
「ザ・ウォード」
「スーパー」
「さすらいの女神たち」
「戦火のナージャ」
「エンジェル・ウォー」
「トロン・レガシー」
「ブラックスワン」
「ミッション・インポッシブル ゴーストプロトコル」

だいたい8本に1本は記憶に残したい作品に出会っているようだ。
でも事前にキネマ旬報のお勧め作品中心に観た結果がこれなのだから、
昔のように試写会で当った作品中心に観ていたらその確率は
さらのその半分以下になっていたのでしょうね?

更にこの23本から5本程度に絞るとすれば

「恋の罪」
この作品は生半可なAV作品よりも興奮しちゃうと思いますので
ぜひデートの一環としていくことをお勧めしたいものです。
園監督は健全な人間の苦悩を描くよりは、
出口のない人間たちを描いたほうが断然迫力があります。
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兎に角、富樫真と神楽坂恵の絡みが凄いのです!


「川の底からこんにちは」
満島ひかりチャンがメジャーになったところまでは喜ばしいけど、
結婚まではしなくても。。。。。
「一命」の試写会で初めて実物を見たけれど、豆粒大でよくわかりませんでした。
作品は世の中の閉塞感をぶっ飛ばしてくれる出来栄えでした。
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「さすらいの女神たち」
マチュー・アマルリック監督・主演、この人の感性は私の心にびんびん響いてくる。
「潜水服は蝶の夢を見る」と甲乙つけがたい良品だけど、
波長が合わない人にはつまらない作品にうつるでしょうね。
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「アメージンググレイス」
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「哀しい獣」
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「ザ・ウォード」
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この3本が横一線に並ぶ。
志の高い歴史上の人物を描いた「アメージンググレイス」は好みだし、
「チェイサー」の追うものと追われるものが逆になった「哀しい獣」の迫力は
園監督に共通するものを感じる。
人の精神状況の極限が作り出すホラー作品の「ザ・ウォード」も
今後の作品に影響を及ぼしそうだ。
「ラビット・ホラー」は影響を受けたのか、
独創的な作品なのかは興味のあるところです。


この次にくるのが
「英国王のスピーチ」と「ブラックスワン」のアカデミー賞組です。

さて、今年はいくつのパンフレットを購入できるでしょうか。
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by asat_abc | 2012-01-22 02:26 | 映画の事

「ゲーテの恋」、イメージが違います

教科書にも載っている、ドイツが誇る世界的文豪かつ政治家であるゲーテのイメージは
お堅く道徳的で風紀委員長そのものだったけど
この映画を観て、親近感の涌くチャラ男タイプの人物に変わっちゃいました。

「若きウェイテルの悩み」が誕生するまでの過程を描いたこの映画では文筆家になる前の法曹界で活躍する姿が描かれている?
のですが、この時代のゲーテさん、今で言うちゃらおクンです。


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宿題をサボっては、いまでいうコンパに参加します。
当然直ぐに先生に見つかり叱られますが、そんな事などには懲りず、また美しい女性をあさりに出掛けます。
まるで盛りのついた犬のようです。
そんなときに彼女に出会うのです。
最悪の第一印象も
直ぐに相思相愛になります。
どちらかといえば彼女の方が積極的?
でも彼女の家の事情がそれ以上を許しません。
彼女の母親は既に亡くなっており、妹や弟達がいっぱいいて、
財政状況が豊かとはいえません。
そんなおり、彼女を見初める裕福な男性が現れ父も家族達も後押しします。
哀れゲーテさん、彼女に振られてしまいます。
彼女だって本当はゲーテくんの方が良いに決まっているのですが、
今の日本のように親がなんとかしてくれる時代じゃありません。
それどころか親の面倒も見なきゃならないのです。
泣く泣く別れなきゃならなくなったゲーテさん、自殺まで考えその事を本に綴ります。
実際に彼の親友は色恋沙汰で自殺していることもあり、
「若きウェイテルの悩み」が発行されるや熱烈に歓迎されると同時に自殺が大ブームになってしまい発刊中止になった国が続出したとか。


ゲーテ役はアレクサンダー・フェーリング
ロッテ役はミリアム・シュタイン
二人とも魅力的な俳優さん達で注目です。
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by asat_abc | 2012-01-09 13:30 | 映画_新作

「モテキ」と「指輪をはめたい」

PRの仕方がおちゃらけているので軽いノリで観に行ったら
二本とも実に真面目な映画でした。
もう少し気楽にお気楽な映画にすれば良かったのにと思うほど。
両作品とも主人公の周りには四人の女性が登場するのですが、
真木洋子が両方に出てきます。
彼女のキャラといえば
良く言えばドライでワイルド、
悪く言えばガサツで粗野というのが定番、声もハスキーで甘える役には適さないトーンだし。
彼女のように美人でプロポーションも見事だけど、カラッとした男前な女優さんは今の映画界には手薄な感じですよね。

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「モテキ」は森山未來がやたらモテ男になり、
それに困惑しながらも、にやけながら謳歌するというお気楽な映画だと思っていたら、
長澤まさみに一途、本命にした恋愛物語です。
まさみちゃんには彼氏がいるというのに、
森山くん、彼女の可愛らしさに惹きつけられ
近寄ってみれば趣味も合うし、感性も合うのですから、
ぞっこんになっちゃうの、わかりますよね。
まさみちゃんには年上の親友がいます、その役で麻生久美子が登場します。
久美子さん、未來くんが好きになってしまいます。
でも、森山くんとは趣味が合わない上に、感情表現も鬱陶しがられます。実物の彼女はどうなのかわかりませんが、個人的には麻生さんの方が好みなので肩を持ちたくなっちゃいましたが、
趣味が合わずその場の空気を共有出来ず、何を喋ったらよいか間が持たない関係というのは大変な事でしょうね。
仲里衣沙ちゃんは刺身のツマほどの扱いでの登場です。
魅惑的な夜の女性を演じていましたが、
喋ると色気に欠ける?ところが難点のような気がするのは私だけの感覚でしょうか。
真木洋子はただ単に会社の同僚役で、モテ期というには?なぐらいの設定ですが、
本当のモテ期とは本物の相手と恋愛出来る時期だというのがこの映画のメッセージのようです。


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一方の「指輪。。。」の方が少しチャラチャラ感がありますが取り繕うような能書きのせいで浮ついた気持ちは萎んでしまいます。
話は、記憶を失った山田孝之くんの元に指輪と彼女が三人。
小西真奈美さんは同僚で仕事させても恋人としても完璧な女性で、寝ている姿さえ優等生で、まるで隙がありません。
真木洋子くんは風俗に勤める豪快大雑把な女性です、
あっけらかんとしながもあでやかな姿態で女性の魅力を炸裂させています、
でも部屋の中は豚小屋並みで、ガサツさも見事です。
池脇千鶴ちゃんは、何をやってもドジだけど、可憐で一途で可愛い女性で、彼女にはこの役が似合います。
その上、千鶴ちゃんのファンなので、誰とも群れる事なく自分の標榜する道を進もうとするその姿は弱っちい千鶴ちゃんだけに守ってあげたくなったゃいました。
でもこの映画で山田孝之くんが求めていた女性は二階堂ふみちゃんでした。
彼女にはつまらない男だと振られてしまい、
それがトラウマとなってモテるための男磨きをしていたという設定でした。
彼はふみちゃんを見返したくってモテるに相応しい男性になる努力を積み重ねてきたのです。


見終わったテイストの明暗はっきり分かれ
ココア味とブラックコーヒー程の差がありました。

まぁどちらも特に大きなスクリーンで観る必要もない映画なので、DVDでお楽しみ下さい。
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by asat_abc | 2012-01-07 14:29 | 映画_新作