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「完全なる報復」ネタバレ解説

「交渉人」のゲイリー・グレー監督
ジェラルド・バトラー、ジェイミー・フォックス出演
1時間48分、2009年アメリカ公開
原題は Law abiding citizn


初っ端から直ぐ事件は勃発、二人組の暴漢が押し掛けて来て妻と幼い娘が殺されるのを、瀕死の重傷を負ったクライド(ジェラルド)は記憶のかなたで見るしかなかった。
犯人はアッサリ捕まり、裁判が始まったものの、主犯の男と検察官のニック(ジェイミー)は司法取引し、結果、共犯者に過ぎない使いッパシリの男が死刑、主犯の男は三年の刑の判決。

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それから10年が過ぎ、クライドの復讐が始まる。
まず、死刑囚となった共犯者の公開処刑を残酷なものに演出する、本来なら薬物注射で直ぐあの世へいけるはずなのに薬物注射の中味をすり替えもがき苦しむように仕組む。
次に娑婆で悠々と暮らしている主犯の男を誘き出し自分の所有する倉庫で生きたまま二十数ヶ所に切り刻んで復讐を果たす。そして、その撮影テープを送りつけ自ら逮捕されるようにする。
ここまででまだ20分程度、これからどんな展開になるのかと思っていたら、復讐までに何で10年もの歳月が必要だったのか良くわかるように仕込まれた事件が続く。
観ているときは同然わからないようになっています。
警察の留置場では同部屋の男を殺害、独房へ監禁されるようにする。
その後もクライドの仕業と思われる事件が起きるのですが独房にいるはずのクライドに何故犯行が出来るのか説明がつきません。
だがその謎をニックが解き明かします。彼は10年の間に多額の私財を蓄え復讐の為に必要なものを手に入れていたのです。例えば独房には秘密の通路が作られていて、いつでも外に出られるようになっていたのです。
それをニックはクライドの所有資産から推測します。
それさえわかれば今までの殺害方法は全て彼の所有する家屋の中での出来事ですから察しがつきます。
最後にニックはクライドに罠を仕掛けて自滅に追い込む。
あれだけ用意周到に復讐の計画をたてていたのにこんなに簡単に逆転されて良いのかと拍子抜けしてしまった。
私は最後の最後まで再逆転があると信じ込んでいたが、クライドは自滅の爆破で跡形もなくなった?

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この映画には司法取引に対するメッセージがある。
クライドの復讐は妻と子供を殺害した者達だけにとどまらず、「司法取引」にも向けられていた。確かにこの事件でひとりは死刑になったが、司法取引した男は三年の刑で済んでいる。
ニックという検事は犯人の有罪を勝ち取る為に進んで司法取引を行い、結果として有罪判決に追い込んでいるが、被害者側の遺族からすれば死刑にして欲しい犯人に数年の判決では納得出来ない。その思いがこの復讐劇の動機になっていたのは良くわかったが、そのテーマがちゃんと消化出来ていれば、ドラマとしても厚みのあるものになっただろう、と思った。
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by asat_abc | 2011-01-28 21:11 | 映画_新作

「デューデート」ザックの弾けた演技の受け止め方

「ハングオーバー」で弾けたザック・ガリフィアナキスの第二弾。
今回彼の笑劇を受け止めるのは、ロバート・ダウニーjrです。
しかし、ロバートはもともとコメディ向きで無い上に
ザックの微妙なボケともツッコミともつかない動きをさばく事が出来ず、
数々の笑劇は空回りに終わってしまった、と言う感想です。
「ハングオーバー」でもザックとの絡みは難しく
数人でなんとか対処していたという印象でした。
今回はコメディが似合いそうもないロバートとの組合せの妙で、
それがきっとハチャメチャで新鮮な笑いを生みだしてくれる事を期待していましたが、
狙いは外れ、残念な結果に終わってしまっ。た。


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アトランタ? に仕事に来ていたピーター(ロバートダウニーjr)は
ロスいる出産目前の妻の元へと急ぐために、空港行き、イーサン(ザック)と知り合う。
飛行機でイーサンに余分な一言を浴びせられテロリストに疑われ、
大変な目にあう。ピーターは飛行機からヒキズリ降ろされ、更に搭乗拒否名簿にも載せられてしまう。
というわけで飛行機では帰れない事になってしまう。
レンタカーを借りての大陸横断と思ったら、財布がない、
途方に暮れレンタカーの前で鍵の掛かっていない車がないか物色する始末、
そんな所にイーサンがレンタカーで現れ、背に腹は代えられない、
嫌な奴と思いながらも、乗せて貰うことになる。
道中急いでいるというにイーサンときたら大麻を買いたいとか、
寄り道や注文が多い。
挙げ句の果てにピーターはイーサンの居眠り運転で腕を骨折してしまう。
ピーターの犬だって全身打撲の重傷だと言うのに、
イーサンだけは熟睡し衝撃に無抵抗だったのでかすり傷一つ無い。
病院に駆けつけてくれたピーターの友人はイーサンを車の荷台で弄ぶが、
その彼もイーサンの異常さに直ぐサジを投げだす。
極めつけはメキシコへと向かう道に迷い込み、
国境警備員に捕まりかけそうになるとイーサンだけ逃げ出す。
しかしイーサンはピーターを助けに戻り見事成功、
二人の友情がかたまり、遂には出産目前の妻の元に辿り着く。
出産シーンに立ち会えると思いきや、ピーターは何かの衝撃で失神(理由を忘れ思い出せません)、
立ち合えたのはなんとイーサンだけというケチ迄付いてしまう。
考え得る笑いのネタを次から次へと投入するというのにたまにクスリと笑えるだけ、
二人の醸し出す雰囲気が妙なリアリティを作り出し笑えないのだ。

特に特定郵便局のような所でお金を引きだそうとしそこの従業員とかけあい漫才のような会話のやり取りのシーン、
相手を不倶者のように笑いにしていたら、
本当にイラン戦争のせいで車椅子を使っている人だったというところは心が寒くなってしまった。

コメディには相性がある、
自分の笑いのツボにはまるかどうかという点だ。
残念ながら、私のツボにはハマらない映画だった。
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by asat_abc | 2011-01-27 06:58 | 映画_新作

「アイスバーグ」と「ルンバ」道化師達が作る映画

ドミニクとフィオナという夫婦の道化師が中心となって作っているベルギーの映画。
印象はチャップリン風の映画、極力言葉は使わず、ギャグの積み重ねでストーリーを進めていく。
独特の癖があり、はまっちゃう人がいるかもしれない。

最初に観たのは「アイスバーグ」のほう。
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ファーストフード店で勤めるフィオナは誤って冷凍室に閉じ込められてしまう。
それがトラウマになると思いきや、逆にアイスバーグに行きたいと思うようになる。
家族にかなりマンネリを感じていた事もありあっさり家族を捨ててしまう。
夫のドミニクは納得できず、彼女のあとを追う。
決断は女の方が決めたら堅いのは世界共通のようでフィオナは夢に一直線だ。
フィオナは自分をアイスバーグに連れて行ってくれる船長を見つける。
船長もフィオナに興味を持ち、一緒にアイスバーグへ行くことに、それを追うドム、
合流した三人は何とか目的地に辿り着くものの船は沈没する。
そこに映画冒頭に登場していた女が現れ三人を助けるというオチが用意されている。
こんな風に書くとどこが面白いのかと思ってしまうだろうが、
短いギャグで繋いでいく様は、最近の映画にはない味がある。
と言いながら、二度ほど落ちそうになってしまったが。


次に観たのが「ルンバ」、
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悲劇的なテーマを再生というテーマへ変えてとても明るいものにしているが、
ほんとにそんな単純で良いのと心配してしまうほど、転落人生を笑いにしている。
ドムとフィオナは田舎の教師、ドムは体育、フィオナは語学、
二人は生徒からも愛されるオシドリ夫婦。
2人にはルンバという趣味があり、腕前は地域の大会に出場すれば優勝するほどだ。
ある日のこと、大会で優勝した帰り道、
自殺しようとする男を避けようとして運転していた車は大破、
ドムは記憶喪失、フィオナは片足を失う。
学校に復帰しても2人ともやることなすことドジばかりで、とうとう学校からも解雇されてしまう。
挙げ句はドジの上塗り、家まで焼失、更にドムは家を忘れ、海の家にたどり着く。
フィオナは待てど暮らせど帰らぬドムを自力で探し始めるが、見つける事が出来ない。
でも二人の磁石は強い、ドムの働く海の家で二人は再会、めでたし、めでたし。
そんなフィナーレです。
突然の事故で片足を失ったフィオナのリアクションは何もなし、
大切な家を火事で失ってもドムとフィオナのリアクションは何もなし。
その部分もしっかり笑いに変換しています。
現実主義者の人にとってはかなり抵抗ある部分かもしれません。
かなりブラックが入った描写です。

制作者はきっとそんな枝葉はこだわっていないはずです。
そんなおおらかな観点から、彼らの笑いを見ることをお勧めします。
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by asat_abc | 2011-01-24 20:09 | 映画_新作

ネタバレバレに「トロン」を解説

映画館の前で悩んだ挙げ句「相棒」を振り切り「トロン」を観ることに、この選択は正しかったのか、
前半までは納得、
後半は少し疑問を残す感じです。



主演はジェフ・ブリッジス、一昨年までは殆ど彼の存在を意識したことが無かったのに、
「クレージー・ハート」、「ヤギと男と男と壁と」、そしてこの「トロン」と昨年から今年にかけて三本も
彼が出演している映画を観た事になります。

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人生を後悔し始めている初老の元アイドルシンガー、
超能力部隊による平和的な戦闘を試みながらも夢破れ、嫌みな昔の部下にこき使われるドランカー、
そして今回は理想のテクノロジー世界を創ろうとしたものの自分の分身に反逆されて
現実世界に戻って来れなくなったコンピューター会社の経営者。
兎に角彼の姿が画面に現れるだけで物語締まります。


娯楽作品、3D映画として、「トロン」はとても面白かったと思いす。
一時はパンフレットを買おうと思ったほどです。
因みに去年パンフレットを買ったのは「蛮幽鬼」一本だけです。
画像がとても綺麗です、3Dの良さも活かされており、
ディズニー映画としてのお約束の結末も保証されていました。
始まるやいなや、ハラハラドキドキのジェットコースター感を直ぐに味わわせてくれます。
娯楽作品としてはかなり気に入った作品でした。


ケビン・フリンは妻に先立たれ、一人息子を大切に思いながらも
自らの研究に没頭するコンピューター会社の経営者です。
彼が息子の前から姿を消し世の中から消息をたってからはや十余年が経ちました。
そんな時、ケビンのパートナーだったアランの元に連絡が入り、
息子のサムはグリッドというテクノロジー世界へ足を踏み入れることに。
テクノロジー社会の住人はプログラム達であり、
誰もが亀の甲羅のように自分のアイデンティティであるディスクを背負い、戦いの際はディスクを武器に戦う。
この社会の支配者はケビンの分身であるクルー。
潜入したサムは捕らえられ戦士に仕立てられ、命を張った戦いをする羽目になるが、
クオラに救い出され、ケビンの元へ連れて行ってもらう。
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彼女はケビンに助けられ、共闘しているのだ。
この辺までは早い展開で不可解な疑問も感じず楽しんで観てられました。

父との再会を果たしたサムは現実世界へ戻ろうというのだが、ケビンは時を待てと言うのです。
無のこころだ、などと親近感を感じる言葉が出てきます。
はやるサムは外界との鍵を握るズースと接触しますが、その男は既に裏切り者に成り下がっていました。
あわやの危機にケビンとクオラが助けに来ます。
命かながら逃げた際に、ケビンのディスクが奪われてしまいます。
ケビンのディスクが有ればクルーはプログラム作成も出来るようになり、本当の支配者になれるのです。
今のクルーはプログラム修正と消去しか出来ず新しい世界を創れないのです。
サム、ケビン、クオラの三人は
ケビンのディスクを奪い返しにプログラムの部下達がゴマンといるクルーの本陣へ潜入し
ケビンのディスクを奪い返します。そして、飛行船で外界への脱出を試みますが、
そうはさせじとクルー一味が追い掛けて来ます。
この攻防の際に敵の一味だったはずのトロンが助けてくれます。
この辺のところが良くわからないのですが、
(クルーの手に落ちたトロンはプログラム修正されケビンの手下にされてしまったものの、
ケビンとクルーが戦った際は)ケビンの味方をするようにセットされているのでしょう。
題名が「トロンレガシー」だけに、彼の出番が殆ど無いのも気に掛かるところでした。

外界への帰還で最後の闘いが展開されます。
ケビンはサムとクオラを助ける為に自分を犠牲にしてクルーと再融合して爆発してしまいます。
話し半ばでケビンがクルーと再融合すると言っていましたが、
再融合するとどうなるのかその意味が分からず、
また、融合せずクルーをそのままにしてケビンだけ外界へ行った時の影響がわからないので、
この結末の是非が良くわかりません。
ケビン役のジェフを簡単に殺して欲しくは無かったし、
そもそもサムは何のためにグリッドへ行ったのか、テーマ不明になってしまいます。
後半は前作を観ていない為、話の流れもかなり推測しながら観たので疲れてしまいました。
でも、作品全体としては良く出来た娯楽作品だと思いました。




ジェフ・ブリッジス、ギャレット・ヘドランド、オリビア・ワイルド出演
ジョゼフ・コジンスキー監督
2010年アメリカ、2時間6分
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by asat_abc | 2011-01-22 22:25 | 映画_新作

「犬とあなたの物語」ネタバレバレに斬っちゃいます

犬とあなたの物語という、こんな事あるよね風のミニストーリーを何本もつなぎ、
軽めのメインディッシュを一本だけ用意したような映画だ。

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中尾彬が目の前で犬のアキラがいたぶられる様を見て悶絶する話から始まり、
犬の飼い主をインタビューし、犬馬鹿ぶりを披露して見せたり、
内野聖陽の犬好きの刑事の物語りがあったり、
高畑淳子が家に置いてきた犬を心配して妄想するお話などなど、
コミカル風味のショートストーリーを畳み掛け、
メインディッシュには松嶋菜々子と大森南緒の切ないお話を一本、
最後にデザートとして、北乃きいの、死んでいった愛犬への思い出話、
それでおしまい。

メインの話は、松嶋、大森の夫婦が郊外に一軒家を買ったのを契機に
妻が犬を飼いたいと言い出す。
大森は幼少の頃犬を飼っていたが、車に轢かれてなくした悲しい想い出があり
難色を示すが、面倒は妻が見ると押し切られる。
だが、妻はバリバリのキャリアウーマン、旦那は家で翻訳の仕事、
結局面倒は、旦那が見ることに。
その旦那に、若年性アルツハイマーの病魔が襲い掛かる。
妻と犬が旦那様を甲斐甲斐しく世話するが、妻は看病に疲れ
犬を処分してもらおうと、保健所に申し出をするが、
おもいとどまり、取り戻しに行く。
病気が進んだ旦那は幼少の時に飼っていた犬との判別もつかなくなり
そのときの犬の名前を呼ぶが、犬はそれに答えて、ご主人様を見守る。。。


犬と人間の付き合いはながい。確かに犬と人間は様々な物語を持っている。
だが、この話達じゃなきゃいけなかったの?
というのが、見終わった後の印象。

映画製作者の意図が伝わってこず、何で今じゃなきゃいけないの?
映画じゃなきゃ駄目なの?
という感じ。
日本のTVは優秀だし、テレビで十分じゃない?
わざわざ映画にした訳は何?

素朴にそう思っちゃいました。
まぁ、あくまでも私個人の感想として。
犬好きの方、ゴメンなさい!


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2011年日本映画 、
監督:長崎俊一、石井聡一、江藤尚志、川西純、中西尚人、水落豊
キャスト: 大森南朋、松嶋菜々子、中尾彬、内野聖陽、高畑淳子、北乃きい
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by asat_abc | 2011-01-16 14:46 | 映画_新作

「ハングオーバー」するほどの、弾け方とは

今時は女子会が流行のようですが、
この笑劇はダグの結婚前々夜の男子会で弾けてしまったお話です。
ハングオーバーとは二日酔い、彼等の場合はかなり重度の二日酔いだ!

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ダグ、フィル、ステュ、アランの4人はダグの結婚前のお楽しみということでラスベガスへでかける。
フィルはイケメン高校教師、
ステュは歯科医で、いま付き合っている彼女は性悪で腰の軽い女。
アランはダグの義理の弟となるとてもお馬鹿なキャラ、だがこの男、ただ者じゃない!
そんな三人の記憶に残っているのはダグの結婚を祝おうとベガスのホテルの屋上で誓いを立てているところまで。
ちなみにその誓いにはぜんぜん意味はない。

翌日眼が覚めると部屋にはダグだけ居ない。
ダグの代わりにトイレにはトラがいる、部屋にはニワトリがいる、挙げ句の果てに赤ん坊までいる。
ついでに歯医者のステュの前歯も抜かれてなくなっている。
だが、肝心のダグはやっばりいない。

三人はいなくなったダグを探しに、昨日の軌跡を追うことにする。
車をガレージから出すと、パトカーにすり替わっている。ヤバい!
手元にあった手掛かりから病院、結婚式場、赤ん坊のお母さんへとたどり着くが、依然ダグは行方不明のまま。
それどころか、警察、マイク・タイソン、中国マフィアに追いかけられる始末。
警察での落とし前の付け方が傑作、模造拳銃の実験台にさせられ、悶絶するそのシーンは何度観ても笑えてしまう。
自分達の車が見つかり、トランクから音が聞こえてきたときは、こんな結末かい と思ったが、そんなに簡単には終わりません、
出てきたのはちんけな中国マフィアのボス、素っ裸で出てきて、彼らを鉄の棒で思いっきり打ち据えます。
このボスとのやりとりでようやくダグを見つけたと思ったら人違い、
ハングオーバーの原因をつくった薬の売人だった。
実はアランがホテルの屋上での乾杯の時に薬を混ぜていたのだが、
その薬が強烈で、みんなの意識がぶっ飛んじゃったのだ。
だが、ステュが何かひらめき、ダグを無事救出。
その場所は。。。。。

兎に角痛快で胸がすくコメディ、
この作品を二度観た。
一度目はスピーディな展開と、もの凄く癖のあるアランのキャラにハラハラし、
ユックリ楽しめなかった。
二度目の今回はストーリーを思い出しながらじっくり楽しむ事が出来た。
因みにアラン役のザック・ガリフィアナキスは
「デュー・デート」でロバート・ダウニーjrと絡んでいる、
だからこの作品も絶対観る予定で〜す。


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原題: The Hangover
2009年、アメリカ映画、100分
トッド・フィリップス監督
ブラッドレイ・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ヘザー・グラハム出演
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by asat_abc | 2011-01-15 14:59 | 映画_新作

「ヤギと男と男と壁と」この奇妙なネーミング

「実録アメリカ超能力部隊」が原作。
アメリカのタイトルは
ヤギを凝視する男達、とでも訳せば良いのだろうか、
この流れから邦画訳はご存知の通り
「ヤギと男と男と壁と」になったのだろう。
兎に角不思議なタイトルであるが、観ればその訳がわかるような気がするから不思議だ。
出演はジョージ・クルーニー、ジェフ・ブリッジズ、ユアン・マクレガー、ケビン・スペーシー


離婚をきっかけにイラク前線の取材を志願した新聞記者(ユアン)と元超能力部隊の隊員(ジョージ)のお馬鹿な珍道中を中心にアメリカで実在したらしい超能力部隊の実態に迫る。
そして最後には最前線に置かれていた実験場に辿り着き、ヤギを助け出す?
だって、見つめ殺す超能力の訓練にヤギを実験台として試していたのだから。
何でも最初は犬を実験台にしていたらしいのですが、犬だと可哀想だと隊員からクレームがあり、ヤギにお鉢が廻ってきたらしい。
コメディのような、暴露ネタのような、
とても不思議なテイストの映画でした。


不思議なネーミングに惹かれ封切り館で観ようとしていましたが、日程が折り合わす、二番館で観ましたが、妥当なところだったと思います。

DVDで十分な映画でした。
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by asat_abc | 2011-01-12 18:40 | 映画_新作

原作版「死刑台のエレベーター」のネタバレ最後まで

今年の秋に阿部寛、吉瀬美智子のコンビでリメークされたが、観たのはフランスの原作版の方。
たまたま近くの区民センターで試写会をしていた。
当時新人だったルイ・マル監督を世に出した作品、白黒作品だがストーリーが軽快で楽しんで観れた。
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主人公の恋人は財界で一目置かれる武器商人の若奥様。主人公は商人の片腕。主人公と若奥様は二人の愛を成就させるために、武器商人を殺害することを決意する。
ここまでの設定はストーリーが進めば直ぐわかるようになっている。
主人公が計画通り殺害を終え、恋人が待つ場所へ向かうため車にのったところ迄は良かったが、ふと見上げた自分のオフィスに完全犯罪作りの為に使ったロープが垂れ下がっていた。
スポーツカーのキーを付けたまま慌てて自分の階までエレベーターに載るが、エレベーターの電源が切れ、閉じ込められてしまう。
今ならば携帯電話や防犯カメラがあるので、考えられないようなスチュエイションだが、
今から四十年以上前の時代、その状況から逃れるすべは無いのだろう。
少し前に「リミット」という映画を観たばっかりだったので、この状況からどの様に脱出を試みるのか、という局面が続くのかと思っていたら、あっさり次の局面に変わってしまった。
彼がキー付きのままで置きっぱなしの車は近所に勤める若いカップルに使われてしまった。そこから次の展開が始まる。
最初は諫めていたコギャルもいつしかスピードに酔いしれドライブ気分。するとベンツに乗ったドイツ人カップルと遭遇、同じモーテルに泊まる事になる。
そこで散々一緒に遊んだくせに、翌早朝ドイツ人のベンツを奪い逃げようとする。
だが、それがバレ、銃で撃ち殺し二人は逃げ去る。銃は主人公の車の中に置かれていたもの。
彼女の部屋に戻った二人は絶望し、睡眠薬自殺を図る。
主人公の恋人はといえば、待てどくらせど来ない主人公を彼が行きそうな場所を徘徊した挙げ句、明け方警察に街娼と勘違いされて、保護されてしまう。
だが、武器商人の奥様であることがわかると直ぐに釈放される。武器商人のステイタスが良くわかるシーンだ。
殺人事件は乗り捨てられた主人公の車から、直ぐに手配されてしまうが、彼を探しに来た警官達がエレベーターを動かした隙に脱出する。
ところが事件の事など何も知らない彼は直ぐに御用となる。
彼の無実を晴らそうとする若奥様。
致死量を間違えて回復した若い男が証拠となるカメラを泊まったモーテルに忘れ、それを取り戻しに行くと知り、後を追いかけて行く。
若い男が、そこに張り込んでいた刑事に捕まるのを見届けたのも束の間、彼女も逮捕されて、
ジ・エンド。
もともとそのカメラも主人公のもので、そこには主人公と若奥様の写真も写されていた。


突っ込み所はいたるところにある作品、日本のリメーク作はどのぐらい綿密になってるのか、
まぁ、CSで直ぐやってくれそうな映画のような気がするのですが。



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■1957年、フランス製作、92分
■ルイ・マル監督
■ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、ジョルジュ・プージュリー、ジャン=クロード・ブリアリ出演
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by asat_abc | 2011-01-09 13:19 | 映画_新作

「北京の自転車」が巻き起こすお話し

映画の題材は、自転車泥棒、似たような題名の日本の映画を06年に観た。
その名は「日本の自転車泥棒」、
これがヒドい作品で、観るに堪えなかった。
その作品の救いは挨拶に来ていた主演の杉本哲太を近距離から見れた事。
それに比べれば、見応えある、エネルギッシュな中国の青春グラフィティ。

田舎から北京へ出て来た17歳の少年は宅配会社に勤める。
会社から支給された真新しい自転車は働きに応じてやがて自分のモノになるシステム。
ようやく自分のモノになると思った時、自転車が盗まれる。
盗まれたその自転車を買ったのは17歳の高校生。
彼は貧しい家庭の子で、親の苦労して貯めたヘソクリを盗み出しようやく買ったのだ。
17歳の二人はやがて出会い、自転車争いで激しいバトルを繰り広げ、
その結果自転車を泣く泣くシェアリングして使う事になる。

急発展する北京を舞台に貧しい農村から出てきた少年と
都会の貧しい家庭の少年との青春が交錯する。

自転車を買った高校生にアタックする少女が可愛いぃ、
デートで巧みに場所を誘導して行き、高校生に告らせようとする様に、
身に覚えのある人は結構いるのではないだろうか。
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女性のそのテクニックは生まれながら備わったものなのか。
この少女は、高校生とは縁がなく、直ぐさま別の男に乗り替えてしまうのだが、
そのドライな感覚が更に魅力的だった。
逆に高校生の方は未練タラタラ、その気持ちは痛いほど良くわかるが、
高校生の落とし前の付け方に巻き込まれてしまった田舎の少年はたまったものではない。
日本でも高度成長期にあったようなエネルギッシュな映画だった。

現代中国の高度成長期の力強さと矛盾を描き出した佳作だと思う。
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by asat_abc | 2011-01-03 01:31 | 映画_新作