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2010年に観た映画達 前半戦

今年観た映画は久々に低調、しめて51本なり。
本数も少ないうえ、
サロゲートやアンチガススキンなんてひどい作品もあった。

トホホな一年だった。

その中で、一応好きだった作品は
「今度は愛妻家」
・・・・オバサンになった薬師丸が、頑張っていた。
あげまん、なんて言葉があるが、彼女は
さげちん、男と付き合ったばっかりに、スーパースターの道を逸してしまった?

「ジュリー&ジュリア」
・・・メリル・ストリープは何でも出来る可愛いオバサン、
個人的には「プラダを着た悪魔」の冷酷無比な役が一番似合っている?
エイミー・アダムスはどうも色気が足りない、ナイトミュージアム2のパンツ姿の方が
色っぽく可愛かった。
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「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」
・・・面白い作品だが、全3部作のまだ一本しか見ていないので、
3本全部見てからゆっくり考えてみようと思う

「アバター」
・・・・ある意味時代のど真ん中の作品で、新奇性もないし平和の為に戦おう!というトーンも
好きではない。何故あんなにヒットしたのか?不思議である
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「50歳の恋愛白書」
・・・・ロビン・ライト・ペンの上品な顔立ちと最後の決着の付け方のアンバランスが好きだった。
それと、アラン・アーキンのかつら姿は受けてしまった。髪があるとイメージほんとにかわってしまう。

「過速スキャンダル」
・・・韓国映画のコメディは、上手い! 面白い!
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「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」
・・・・仁義亡き戦いの香港版?を思わせるような作品で面白い!と認めた上で、
すこしパターンが似た作品が多すぎるのでは?

「シャーロック・ホームズ」
・・・・シャーロックのイメージが変わってしまった。
やっぱ原作通り、本格探偵ものにしてほしいです、ガイ・リッチー監督殿

「マイレージ・マイライフ」
・・・クルーニーとベラ・ファーミガのやりとりは大人の味。
クルーニーが女に執着するオチは、いけていて、ビターな味わいだった
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とりあえず、年度前半鑑賞作品から記憶に残った作品を抜粋しました、
新年早々には後半編を纏めないと。
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by asat_abc | 2010-12-28 00:42 | 映画_新作

「レオニー」から産み出されたお話


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題名の「レオニー」とはイサム・ノグチという彫刻家の母のファーストネーム、その母の生涯の物語り。
レオニーを演じる主演女優はエミリー・モーティマー。
彼女、「シャッター・アイランド」にも出ていた女優さんです。
観ていたはずなのに気がつきませんでした。
奥さん役だったのか、凶人役だったのか気になります。

彼女、映画の中で
十代後半から八十代ぐらいまで演じるのですが、本当の年齢は?
と思わされました。
老けた感じが様になっていて、結構なお年なのかなぁ、と思っちゃいましたが、
まだ三十代後半のようです。



20世紀初頭のアメリカで中村獅童演じる野口米次郎という詩人と知り合ったレオニーは
彼の詩を紹介するうちに、愛し合うようになり、子供を身ごもります。
それを知った米次郎(以降レオニーにそう呼ばれていたのでヨネ)は
喜ぶどころか、怒り始めます。わかっちゃいけないところだと言うのに、
ヨネの気持ちがなんとなくわかってしまいます、はんせい。
ヨネは日露戦争を口実にとっとと、日本に帰国してしまいます。

レオニーは母親の元で産まれた子の名前も付けず過ごしますが、
ヨネから日本へ来るようにとの便りを拠り所に来日します。
日本ではヨネと一緒に生活し、彼から紹介された三人の男性に英語を教え生活費を稼ぎます。

ヨネとの関係は微妙、彼が日本の女性の所へいくことに腹を立て、自立します。
あとで確認したら、ヨネとレオニーは結婚した訳ではなく、
別れた理由もヨネの結婚のせいのようです。
ヨネってヒドい男ですよね。
どうも自分を海外に売り込む為にレオニーを利用したようです。

でも彼女も負けません。
その後、別の男性との間に長女を産んでいるのです。
映画では、三人の教え子のひとりと関係を持って出来た子のように描かれていました。
教え子と言っても、年上の紳士然とした実業家のようで、
それ以上は言及していませんでした。

その後 彼女は小泉八雲の妻の一家と交遊を持ちつつ、子供二人を育てていきます。
イサムが中学生になるとアメリカの学校へ行かせ、彼が大学生になる頃渡米します。
彼女は医学を目指しているイサムに芸術家に成ってくれるよう激励します。
そしてイサムは世界的彫刻家へと歩み始めます。
ヨネとイサムを育て、世に出したレオニーの軌跡が綴られた作品でした。

冒頭の海岸のシーン
てっきり日本のシーンだと思ったら、アメリカでした。
写し方によってイメージは随分変わります。
ハリウッド映画で大阪や東京が映されると、まるでチャイナタウンになっちゃうように。

学生の頃からレオニーは自立心旺盛な女性ようで、
アメリカの当時の女性とも随分違ったタイプの女性のようでした。
孤立してもあまり気にしないような。
だからあの時代だというのに日本の男性とそんな仲になったのか、
それともヨネが非常に魅力的だったのか。
そういえば森鴎外もドイツで恋人が出来、彼女が日本まで追いかけて来たんでしたよね。


美しい映画で、物語としてはかなり起伏があったのに、
淡々とした感じにまとめあげた印象でした。
実在の人物の作品であること、松井久子監督に興味を惹かれたが、
伝記は難しいのだなということ悪い意味ではなく、改めて知らされました。
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by asat_abc | 2010-12-25 09:01 | 映画_新作

ネタバレ「ちいさな村のちいさなダンサー」

ネタバレはいつもの事だけど、
リー・ツンシンを知っていれば今回は別にネタバレという訳じゃない。
が、彼の事を知ってるのは、白鳥の湖の方のバレーが詳しい人だけだろうから、
やっぱりネタバレなんですよね。

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彼の簡単な生い立ちと中国の英才教育から始まり、
アメリカでの亡命事件にまつわる劇団との確執と恋人とのエピソード、
そしてメーンは、彼の両親を呼んだワシントン公演が用意された、
良く計算され、万人受けする、お涙頂戴ものになっていました、
お見事です。


オリンピックでメダルをごそっと取っていく、中国の英才教育システムがなんとなく垣間見える冒頭。
ある日突然小さな村の小学校にまで人材を求めバレーの育成担当者がやって来て、人選する。
担任の先生もここぞとばかりに、きっと普段から目にかけていたのだろう、ツンシン少年を推薦する。
推薦されたもの達は地域の選抜会でふるいにかけられ、厳選された数人だけが全国へと推挙され、
幼いうちから親元を離れ寄宿舎で修行に明け暮れていく。
ツンシン少年も最初全開脚が出来ず苦労するが、
毎日コツコツ鍛錬するものは磨かれていく、
同時にその姿を教える者達は見ている。
怖いいけ好かない先生と思った奴も彼の努力は認めていたようだ。

彼はアメリカ留学のチャンスを手に入れる。
アメリカで体感する自由は本能的に彼が求めていたもの、
「百聞は一見に如かず」、
思想教育よりも自分自身の感性を信じる。
プリマを目指す彼女も出来、アメリカに亡命する道を選んだ。

映画では、アメリカ的な表現の自由と愛する恋人と別れたくない、という強い思いが募った為、祖国や家族を棄てた事になっていました。
その後そこまで思い詰めた筈の彼女とは離婚しちゃいますが。
彼女もプリマになりたいという夢を棄てる事が出来ず、その道を目指し、お互いがハッピーに成るための円満離婚と描かれていました。
でも、ツンシンのような天才ならば彼女の力量は見え見えの筈、そこには打算が働いていたと思うのは穿ちすぎ、なのかな。
彼女は離婚後も大好きなバレーを追いかけ小さな地方劇団員をしていたが、やがて転進して医療関係の道を歩んだと最後のテロップで紹介されていました。

映画の最後はツンシンが自分の生まれ故郷の村に錦を飾るというハッピーエンドですが、
ついその裏側の愛憎劇を詮索したくなってしまうのは悪い癖ですよね。

ちなみに、画像のプリマは奥さん役の方ではありません、念のために。
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by asat_abc | 2010-12-23 10:11 | 映画_新作

とにかく 感動もの!「蛮幽鬼」

ゲキシネ、ようやく観ました。
これは凄い!
今年のダントツナンバーワンです。
問題はゲキシネを映画の範疇に扱って良いかという点です。
三時間以上の長丁場、途中休憩があったのは、「愛のむきだし」以来で、心して観なければならない作品です。

見応えのある舞台劇がスクリーンで大写しで観られるということもさることながら、
舞台では出来ない映像的加工も施され、目を楽しませてくれます。
演劇と映画のいいとこ取りです。

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時代設定や地域は架空ですが、あたかも聖徳太子の時代の遣随使を思わせる始まりかた、鳳来国の物語です。
国内事情も激しい豪族間の抗争の様子がうかがえます。
そんな時代設定と岩窟王の話を絡めて話しは進んでいきます。

巨大隣国へ留学中だった4人、その一人が殺され、容疑者として投獄された主人公土門は苦節十年サジという謎の男などと自分を罠に嵌めた奴らに復讐する為鳳来国に戻って来ます。
鳳来国では、自分を罠に嵌めた浮名(うきな)と空麿(からまろ)が浮名の父の道活(どうかつ)と国を牛耳ろうと画策しています。
それを守ろうとするのは、殺された調部(しらべ)の妹であり土門の恋人だった美古都(みこと)とその父の惜春(せきしゅん)です。
でも美古都は既に大王の妻となっていました。
心乱れながらも土門は憎い敵である、道活達をゆっくりと弱わらせていきます。
ところが仲間のサジは土門と違った動き方をします。その動きの為に土門と美古都、二人の心は揺れ動きます。

とうとう土門達は道活一味を倒すのですが、その際 貴重な仲間達も失います。
自分達の作戦が漏れているのです。
それは何故? とうとう土門を罠に嵌めた本当の敵が明らかになります。
最後の最後に最後のどんでん返しです。

ストーリーも奥が深い上、笑い有り涙あり、ハラハラドキドキ、最高の作品で感動する事、請け合いです。
観ないとこの良さはわからないでしょう。
ゲキシネは一本目なのでこの作品が良かったのか、ゲキシネ自体が良かったのか、二本目を観てからにするとして、
久々にパンフレットを買わされた作品でした。

土門役は上川隆也、彼 カッコいぃのです。汗をポタポタ流しながらの熱演です。
こんな姿をみせられたらヒロインはメロメロでしょう。
今回の相手は稲森いずみ、
彼女との熱愛報道を聞きませんが、どうだったのでしょうか、
ラブシーンは一回だけ、それもさらっとでしたが。
それと、
この作品に奥行きを与えたのは堺雅人演じるサジです。
このアナーキストが平和を考えるテーマを提示してくれます。


近くにゲキシネを上映してくれる劇場がある方はぜひゼヒ是非とも観て下さい!
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by asat_abc | 2010-12-19 17:56 | 映画_新作

包み隠さず語ります「きみがくれた未来」

この作品、ある意味、凄い映画です、新感覚の映画です。


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輝かしい栄光の日々と麗しい兄弟愛。
それが一転、自分のせいで弟を死なせてしまったという喪失感と罪に報いるための自己抑制の日々。
その悔恨の思いから再生させてくれたのは、魂で感じ合うことが出来る女性と出会えたこと、そしてその女性を救うために過去と決別する。
兎に角凄い、と思いませんか?
これだけ感動的な要素をかき集めているのです。涙を拭くためのハンカチが何枚必要だ?なんて思っていたら、観ているこちらの気持ちはカラッと日本晴れ。
涙など一滴も出そうにないのです。
だからと言って、つまらないと言うわけではないですよ。
そこそこ面白いのです。
1時間40分余りのお話を退屈することなく観れました。

でも、ハンカチが必要なかった事だけは確かです。

そういう意味では新感覚映画でした。
劇中、主演のザック・エプロンは良く泣いていました、そのシーンが嫌みでなく必然性があるから、観ているこちらはそれなりに納得できました。
弟のサム役の子も愛嬌があって良かったし、
ヒロインのテス役の女性も少し薄口で好感の持てる顔立ちです。
題材良し、材料良し、でも何かが足りない、と思うのはきっと、この映画を泣ける映画と宣伝しているせいだと思います。

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この映画はザックのこれからの洋々たる未来を予感させる青春グラフィティなのです。
そうすれば、この爽快な気分が理解できるはずです。
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by asat_abc | 2010-12-16 06:36 | 映画_新作

ネタバレバレの「悪人」の感想

「悪人」を観た後、この映画を直ぐに評価出来なかったのは、期待通りのテイストではなかった、
というのが一番の理由。
悪い出来の作品と言うわけでない。
感性よりは理性や知性に訴えかけて来る作品で、
「フラガール」のように感情に訴えかけて来ることを予想していた者にとっては少し理屈っぽさを感じてしまったのだ。

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結末も予想していたとはいえ、やはり悲惨だった。
お目当てのひとつだった満島ひかりは性悪女の役で、
すぐに妻夫木クンに殺されちゃうし、でもあんな感じの娘、かなりいるよね。
女性同士では自慢たらたら、軽く視てる男には高ビーなクセに、
意識してる男には思いっ切り品をつくる、媚びを売る女。
演技が上手いだけあって、もしかしてコレって地なの?って訝しんでしまうほど。
(彼女がそんな女だなんて、嫌だ!・・・・心の声で〜す)
妻夫木クンの苦悩はこの女によって沸点に達する。
彼には両親がいないも同然、ジジ、ババに育てられ、老いたジジは入退院を繰り返す介護老人、
ババは彼にしっかりしがみついてはなれない。ババは樹木希林だからねちっこい。
町は過疎が進みまわりに友達はいない。
若い彼は出会い系で知り合った女に出口を求めるのだが、
出会い系で知り合うオンナには軽いオンナが多い。その一人がひかりちゃんで、
あるきっかけで彼女を殺してしまうことになる。
そもそも妻夫木クンは出会いに今の環境をどうにかしたいという活路を求めていたのに、
ひかりちゃんにとってはいっときの暇つぶし、大人のオモチャぐらいのつもりだったのだろう、
だから彼等の出会いはミスマッチだったし、
岡田将生演じるもっと身勝手な男がきっかけで最悪の結果になってしまう。

映画は序盤で起きてしまった殺人事件を説明しながら、
次に妻夫木クンが知り合った出会い系のオンナ、深津ちゃんを通してその背景に迫っていくというもの。
人生をひとり淡々と生きていくには少し重すぎる、厄介でも自分をかまってくれる人がいた方が良い。
深津ちゃんもパートナーはいない孤独な女性。飛べない女だ。
出口を見つけようとしていた二人が知り合い急速に惹かれ合っていく。
最後は二人で束の間の逃避行にでる。

最後のシーン、
灯台の中に閉じこもる二人に警察が踏み込むと、
妻夫木クン何を思ったか深津ちゃんの首を締めるのだ!何のために?

このシーン、直感的に受け止められず、観終わった後も気にかかっていた。
深津ちゃんは逃避行に積極的に参加したのではない、
自分に脅迫され連れ回されていたのだと警察側に刷り込ませ、
すこしでも立場が有利になるようにしようとする、妻夫木クンの思いやりなのか。

樹木希林ババが詐欺にあうシーンは無くても良いのではと思った。
岡田将生の汚れ役、電桜での殿の時期に良くやった、アッパレである、本気で役者になろうとし始めたということか。

標準的な出来の範疇でした。
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by asat_abc | 2010-12-12 11:53 | 映画_新作

「バーレスク」から触発されたお話

私は歌があまり好きじゃないけど、ミュージカルは昔からとても好きなんです。
このなんか矛盾した関係を「バーレスク」を観ながら考えてみました。

そもそも映画に何を期待しているのかと言えば、心ゆさぶられる感動です。
幸せな気持ちになったり、新鮮な驚きを感じたり、涙を流すほど切ない気持ちになったり、
そんな日常生活では味わうことの出来ない感動を求め映画館へ向かっているのです。
残念ながら満たされた気持ちで映画館を後にする事は、かなり少ないのですが。

満足出来た作品に共通するのは、本物を伝えようとする力です.
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本物にも色んなタイプがあります。
実話に基くという本物。フィクションを役者の力で創り上げた本物。
監督の力量でメッセージをほとばしる想いで紡ぐ本物。
どちらにしても、本物をつくるに にせものがあってならないのです。
ところが、名ばかりの役者が出演している映画が結構あるのです。
本物を創る工程に、そんな偽物役者が混じってしまったらぶち壊し、
なのに人気があるからとか、イメージがあうからとかそんな理由で
悲惨になってしまった作品を見かけるのです。
でも、ミュージカルの場合、歌を歌えるという条件でふるいにかけられるので、
歌の下手な役者の出番は無いのです。

「ヘアスプレー」も「マンマミーア」も「キャディラックレコード」もみんなストーリーはいたってシンプル。
骨格のしっかりした大筋に、あとは歌という中身を詰め込んでゆく。本物の。

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「バーレスク」も歌の上手い田舎生まれの身よりのないアリという女が都会に出て、
「バーレスク」という場末の劇場にたどり着く。
そこで友情と愛情を勝ち取るというサクセスストーリーです。
所々にゲイネタによるクスッとくる笑いと若い女性達のナイスボディというお色気を振りまきながら。

クリスティーナ・アギレラの迫力ある歌のシャワーも良いが、
シェールの憂いに満ちたシックな歌の方が好みでした。



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バーレスク : ヌードに至らない女性のお色気を強調した踊りを含めたショー

監督・脚本:スティーブ・アンティン
2010年アメリカ映画 、100分
シェール、クリスティーナ・アギレラ、エリック・デイン、カム・ジガンデイ 出演
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by asat_abc | 2010-12-09 21:21 | 映画_新作

「クレージーハート」雑感

「レスラー」という作品と作風がダブル
中年男が初老を意識し始めた時の断末魔、的な映画。

バット・ブレイクという芸名で、むかし一度は名声を極めながら、
今はドサまわりをして生計をたてているカントリーシンガー。
地方に行けば、彼のファンもまだまだいっぱいいるけど、ファンの年齢は残念ながら高めだ。
この業界、酒と女はつきもので、彼と寝たいと思っているファンは多い、彼も適当に楽しんでやっている。
ヤッパリドサ廻りよりも、もっと良い生活はしたいが、
それを妨げるものは、酒とプライドと努力のようだ。
それを矯正させてくれるもの、
それは女の力だ。
だから女の又の力で努力になるのだろう。

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その女の役を
マギー・ギレンフォールが熱演していた。
バットマンのマギー・ギレンフォールには魅力を感じ無かったが、この映画の彼女は良かった。
年齢を重ねて魅力的で上手い役者になったのか、上手さをいままで気が付かなかっただけなのか?
でも、あの個性的なお顔は好みじゃない。

バッドは彼女とその息子と一緒に生活をやり直す事を夢みて再生を計ろうとする。
でも、ヤッパリ酒が邪魔をする。
酒のせいで、彼女の息子を見失い迷子にさせてしまう。
それを期に二人は別れる事になる。
お酒ってタバコと違い非難する人は少ないけれど、これで失敗している人は多いはず、人をダメにする最大の誘惑剤かも知れない。

さて、バッドには作曲の才能があり、周りの者はそれを期待している。
彼に育てられ今や押しも押されぬカントリーのトップスターも彼の曲を期待している。バッドは酒を断ち、最後の賭けに出る。彼の彼女に対する歌を作りスターに提供し、高額の報酬を得る。
それを手に
彼女にやり直そうと申し出ようとするが、既に時遅く、
彼女には新しい年相応の彼が出来ていたのだ。

しょうがないよね、欧米人は肉食系民族だから、毎日の夜の生活は当たり前、それにかれとは二まわりも年齢が離れているわけで、あと十年もすれば、彼を看護しなければならないかも、なのだから。

「クレージーハート」とは
クレージーになるほど彼女を想い自分の震えるハートをさらけ出すという意味なのだろうか?
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by asat_abc | 2010-12-06 23:59 | 映画_新作

「エリックを探して」

印象はハートフル・ヒューマン ・コメディ。

主人公の名前はエリック、
マンUのスーパースター選手だったカントナのファーストネームもエリック、
だから「エリックを探して」となったのだろう。
主人公エリックの負け犬人生の始まりは、最初の結婚から逃げたこと
これはストーリーの前半で明かされる。
負け犬人生から抜け出そうと、仲間のリーダー格のオッサンが
人生教本から
自分を客観的に見つめる英雄を創る話をする。
それを仲間達で実践してみたことから、
エリックに不思議な現象が現れる。
エリックに
彼が創った英雄、カントナが現れ始めたのだ。

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エリックは自分の負け犬人生をカントナと一緒に振り返り始める。
何故最初の結婚に失敗してしまったのか。
自分の心は今でもその時の奥さんに未練たらたらなのだ。その事を素直に伝える事をカントナに諭される。
エリックの今の家庭も悲惨、二人目の奥さんは連れ子の息子二人残して家を出る。
その子達がグータラで気が弱い悪なので
使いっパ、ばしりにされるようになる。
そしてとうとう、ボスのピストルを持たされる羽目になる。
イギリスでは銃を一般人が持つことは御法度、かなりヤバい事らしい。
息子が預かっている銃を警察が取り調べに来るシーンは凄い迫力、まるで凶悪犯を捕まえに来たかのようだった。
ということは、一般人が銃を持てるのはアメリカぐらいということか、と妙に納得した。
さて、彼の家庭の問題だと
一度はエリックが単身一人で立ち向かうが、世の中そんなに甘くはない、敵の力に屈服、すごすごと帰ってくる羽目になる。
情けないけど、妙に納得共感してしまう。
でもここで諦め無いのがエリック、
息子達の人生がかかった問題なのだから。

仲間達に援助の手を借りることをエリックはカントナに教えられる。
そして仲間達と一緒に息子のボスの所に決着を挑みに行く、バス三台分の仲間達と。

このシーンは爽快、爽快胸がス〜ッとする場面だ。
善良な市民一人ひとりはたどたどしく弱い存在かも知れないが、仲間の結束や協力で強くなれることを実感できるシーンだ。

今までケン・ローンチの作品は巡り合わせが悪く、一本も観た事がなかった、
彼の作品を解説書で観るとアンハッピーエンドが主体のようだが、
この作品はハッピーエンドで夢のある話しだ。

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by asat_abc | 2010-12-05 19:30 | 映画_新作