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新感覚サスペンスドラマ、「パッセンジャーズ」

ロドリゴ・ガルシア監督
アン・ハサウェイ、パトリック・ウィルソン、デビット・モース出演

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アン演ずるクレア・サマーズはセラピスト。
飛行機事故で生き残った五人のセラピスト担当として、
直ぐに呼び出される。
だが、その内の一人は患者になることを拒否、
実に安易に四人のグループセラピーと
パトリック演ずる男性の個人セラピーを引き受けることになる。

その上、奇妙な事が次々と起こりはじめる。
グループセラピーの対象者が一人また一人消えていくのだ。
なのに、その失踪者を探そうともしない。
それどころか、個人セラピーをしているパトリックとの愛に落ちていく。
ここに至っては、最悪の作品にあたってしまったの?
でも、出だしはかなりの水準だと感じたのに、などと心の中で反問していたら、ドラマが突然あらぬ方向に動き始めた。
実はこの結論も有りかなぁ、って思っていたのだが、一歩その先をいってくれた。

サスペンスドラマは、こうでなきゃ!

完全にしてやられた。
そして、納得の出来。
感動出来るかどうかは別にして、新感覚のサスペンス風味で、満足の一本です。

それにアンはますます美人になってました。
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by asat_abc | 2009-02-24 20:59 | 映画_新作

「デトロイト・メタル・ナイト」松山ケンイチのパワーが弾ける!

松山ケンイチの作品は
劇場で
「椿三十郎」「蒼い狼」「人のセックスを笑うな」の三本
テレビで
「デス・ノート」の前後編、と「L(エル)」を
それと、
椿三十郎の時には会場で生の彼を観た。

比較的彼の作品は良く観ているが、
普通の役を演じていたのは
「人のセックスを笑うな」ぐらい。
そして、それが一番つまらない作品だった。

今回は
普段は表の顔はフォークソングが好きな
お釜っぽい青年だが、
裏では
松雪さん演じるプロダクションの社長に
才能をみいだされてベビメタでデーモン小暮のような
音楽活動をしている、という設定。
更に、
この世界では熱狂的な信者をもっている役を怪演している。
今回もやっぱり、普通じゃない!

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特にこれといったストーリーがあるわけでもないのだが、
パワー全開で、グイグイ引っ張っていく力がみなぎっている。
裏の顔がバレないように、ハラハラさせながら魅せてくれるのだが、
良く考えてみれば
別にばれた処でどおって事はないのに、ね。

それよりも私の関心は松雪さん。
彼のメタルの才能を見出した、ドSの社長の役なのですが、
兎に角、嵌り役です。
彼女、どんどんこの手の役をやった方が良いと思います。
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発散するには最適な映画でした。
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by asat_abc | 2009-02-21 20:52 | 映画_新作

コッポラの胡蝶の夢

とても難解な映画を観た。
どのように解釈したら良いか戸惑ってしまう。
こういう時はまずはストーリーを。

ナチがヨーロッパを支配しようとしていた時代、老人が雷に撃たれ病院へ担ぎ込まれた。
その老人は奇妙な事に壮年に若返るとともに予知能力等も手に入れ、この時代を切り抜け戦後を向かえた。
暫くして彼は運命の出逢いをする。
その女性も雷に撃たれ前世の人格を蘇らせるようになっていた。
彼女と二人で楽しく過ごす日々を送っていたのだが。
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西洋では珍しい輪廻という言葉を使い、話をややこしくしていた。
そして、
この映画の題名にも老子の教えをあてているのだが、
やっばり今のところまだコッポラの真意が掴めない。

この映画館には珍しく女性客が多かったのはコッポラにひかれたからだろうが、
難解だったせいか、
斜め前に座った女性は途中から爆睡していました。
映画の理解を諦めたのでしょうね。
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by asat_abc | 2009-02-18 21:53 | 映画_新作

戸田恵梨香の「うに煎餅」

07年製作のバレンタインデーをモチーフにした、他愛のない短編映画。

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学生時代の恋人はいつまでも学生のままなのに、自分はOLになってしまった。
企画の仕事をバリバリこなすキャリアウーマンになれると思っていたら
日々雑用の毎日。

そんなとき、合コンに誘われ、素敵な男性と知り合いに。


彼女のイメージは何処にでもいそうな、でもちょっと可愛いい女の子。
だから、お話しがとても現実的に思えてくる。
とてもリアリティ溢れる、女の子のメルヘンタッチなお話しでした。
まぁ、戸田恵梨香ファン限定の作品ってところでしょうか。
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by asat_abc | 2009-02-14 22:34 | 映画_新作

ベニチオ・デル・トロの「チェ39歳 別れの手紙」



エンドロールの途中で歌が終わり、音のない世界が続く。
英雄を失った喪失感でその無音が妙に心地よい。

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キューバ革命の成功に甘んじる事なく、
キューバとフィディルから離れ
ゲバラは独裁政権下のボリビアで革命運動を行う。

たが、ボリビア共産党と共闘できないばかりか
民衆にも彼の革命は支持されないのだ。
なぜなら、革命は極貧のパワーから生まれるから。
単に貧しいぐらいのくすぶったパワー程度では
成就出来ないのだ。
農民に対し、ボリビア政府はわずかばかりの
農地の開放を行い、農民はその財産にしがみついていたのだ。

彼は理想の社会を世界中に築こうとしたが、
肝心の民衆が望んでいなかったということか。

ソダーバーグ監督は客観的事実を我々につきつけるのみで、
感情の押し付けを一切しない。
だから空回りするゲバラの志しが憐れなほど伝わってくる。

ドキュメント風のこの作品、
観ていて感動出来るような作品ではない。
ゲバラの生き方に興味がある人が、
息を潜めながら観る作品だ。
だが、それとて油断すると落ちてしまいかねない、
一見単調な、そんな作品だった。

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by asat_abc | 2009-02-12 22:35 | 映画_新作

「ハルフウェイ」、北乃きいの恋バナ



一昨年「幸福の食卓」で観て以来の北乃きいチャンの作品。
あの時は自分の気持をセーブする優等生だったが
今回は自分の気持ちにストレートであろうとするあまり、
相手の気持ちを思いやれない
かなり我が儘な役を可愛く演じていた。

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お話しは高校生の他愛ない純愛物語り。
大学受験で東京の大学を受けようとする彼氏を
無理矢理、地元の大学に代えさせる悪い彼女。
この二人の純粋な恋バナだけのお話し。

彼氏を岡田将生クンが、
男から観ても惚れ惚れするかっこ良さで演じていた。
彼の友達役もかっこ良いと思って観ていたら、
赤い糸の溝端淳平クンだった。

ロングバケーションやビュティフルライフの
脚本を手掛けた北川悦吏子が初めて監督をした。

北川監督は
従来の淀みの無いセリフの言い方ではなく
自然なセリフの言い方にする事によって
10代の切ない恋心をピュアな感覚で描いていた。
この試みはある程度成功していたと思う。


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by asat_abc | 2009-02-10 20:41 | 映画_新作

「愛のむきだし」、凄い迫力に圧倒されちゃいました



この映画を一言でいえば、
本当の「愛」を求めた一人の男の旅路である。
だが、愛を得るまでの旅路は生半可なものではなく、
自分の好きな人の為に、自分を貶め、投撮行為をしたり
カルト教団に嵌ってしまった最愛の人を取り返すために
自分の身を捨て、全てを投げ打ち、犠牲にする。
結果、彼は自分の存在まで失ってしまう。

そこまで人を愛する事を、誰かを一途に愛するという事を、
どれだけの人が体験した事があるだろうか。

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そんなテーマを、この作品の監督、園子温は
最初のうちはおちゃらけながら面白おかしく我々を引きづり込み
引きづり込んだ後は、「真実の愛」とは何かを突きつけ続ける。


人に説明する時、なんと説明したらよいものか、
この作品ばかりは
観た人でないと、本当のよさはわからないだろう。




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by asat_abc | 2009-02-09 23:12 | 映画_新作

「ストリートファイター」、チュンリー誕生秘話


厳しい時こそ立ち向かえ、なんて事を言いながら、
チュンリーは悪党に立ち向かって行くのです。
そして最後には
カメハメ波もどきの秘術で父親を殺した宿敵を撃破するのです。

が、
幾らゲームが原作だからとはいえ、物語りが単純明快過ぎるし、
人が簡単に殺され過ぎです。
最後のクライマックスシーンなんぞは、
ホワイト・ローズ(敵ボスの娘)の目の前で、
敵ボスをやっつけちゃうんですから、
ドライと言うべきか、いい加減と言うべきか、
はたまた、残酷と言うべきか。


話しも終盤に差し掛かった頃、
チュンリーは宿敵に捕らえられていた父親とようやく再会できました。
なのに、会ったと思ったら
その父親はアッサリと殺されてしまいます。
そんな状況にも健気なチュンリーは
へこたれず、悲しみを持ち込みません。
あまりにも健気過ぎます、ドライ過ぎます。。。。

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この物語りで、彼女の精神的支柱になったのは、
ゲンという師匠ですが、
ウッチャンナンチャンの南原に似ていて、笑いを抑えるのに苦労しました。
この師匠の不死身さ加減がまた、脅威です。


兎に角、突っ込みたくなるところ、満載のチュンリーのお話しでした。

でも、原作の好きな人や
年に数本しか映画をみないアクション好きの人は楽しめると思います、よ。
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by asat_abc | 2009-02-09 21:01 | 映画_新作

「ララピポ」、風俗嬢へ沈めてしまえ!



現代の若者達の抱える苦悩をコミカルに描いた
不思議なテイストの群像劇。


風俗嬢のスカウトマンを中心に
彼にスカウトされて沈められてしまうデパートガールとその母、
スカウトマンの下の部屋に住んでいるもてないフリーライターと
彼と関係するデブ女、
それとカラオケボックスに勤務する青年
以上六人の生活上の悩みをコミカルに描いている。

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いくら良い大学を出ていても女にもてず、
気が付けばスカウトマンの部屋を覗きみする
情けない男になりさがっていたり、
底辺の生活から抜け出そうと
必死に女性を食い物にして金を稼ごうとする男、
人付き合いの煩わしさから、
男の言うがままにキャバクラから抜きクラ、更にはヘルスへ
に身を落としていく女。

表層的ではあるが、
そこには、人生をリセットしてやり直したい
と願う現代人の苦悩がみてとれた。


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by asat_abc | 2009-02-09 00:15 | 映画_新作

元祖日活ロマンポルノ「遊び」

私が小さい頃、映画館にこの映画、「遊び」の、どでかい看板が掛っていたのを覚えている。
主演女優は関根恵子、現在の高橋恵子である。
セミヌード姿の彼女が裸の男優と湖の畔で
おもいつめた表情をしている看板だった。
幼かったせいだろう、エッチな映画だと、
勝手に決めつけてしまっていたようだ。
その「遊び」が上映される事がわかり、観にいった。
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確かに高橋恵子の裸のシーンも出てくるが、去年観た「蛇にピアス」と比べればそんなの可愛いもので、
文芸作品と読んで良いものだった。

貧しい環境で育った二人が出会い、
共に手を携えて荒波にのりだして行こうと決意するもので、
私の記憶に残っている看板は、
彼等が水の洩るボートを浮輪がわり、向こう岸に漕ぎ出して行くシーンだった。

時代背景もあってかなり貧乏臭い作品だったのたが、
考えてみたら、三丁目の夕日の時代より十年位あとのことで、
ほんの三十年前まで、日本は貧しかったのだ。
貧しかった時代を忘れてしまった日本は
何処へ行こうとしているのだろうか。
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by asat_abc | 2009-02-07 15:49 | 映画_新作