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1月の鑑賞記録から

今月の鑑賞本数は13本でした。
今年は数にこだわらず、心に残る作品をという方針で観ているのですが、
なかなか上手くいきません。
ある新聞のシネマ欄に
★五つ
の作品を期待して観にいったら
見事な肩透かし
あまり映画評論家の言葉を信用しちゃいけないようです。
この批評欄では前にも痛い目にあっていたのに、
学習効果がない自分が情けなくなってしまいます。

さて今月観た作品でお奨め出来るのは、
「善き人のためのソナタ」
「ワルキューレ」
「ベンジャミン・バトン」
の三本がAランク評価です。
逆にCランクは
「ハプニング」の一本だけでしたが、
微妙なのは数本有りました。
だいたい微妙に感じるのは芸術的作品かマニア向けの作品です。

私の価値観は三点、
面白いストーリーか?
そのストーリーに監督はどんな意味を与えているのか?
そして役者は役割以上の感動を与えているか、
そんな三点を中心に観ているので、
映像や音楽やスケール中心の作品は評価がブレてしまいます。

さて、今月の一本は、もうレビュー済みですけど、
「ベンジャミン・バトン」です。

今までなかった発想の作品だし、
ストーリー的な破綻もほとんど無かったと思います。
そして、何よりも面白く楽しめました
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by asat_abc | 2009-01-31 19:50 | 映画_新作

「ベンジャミン・バトン」男女の愛の有り様

時計回りと逆に人生の成長を送ったベンジャミンの愛の物語です。
ベンジャミンは80歳の姿で産まれてきた。
彼の父はあまりの醜さに老人ホームの前に彼を棄てた。
それが彼には幸わいし、彼はその場所で育っていく。

彼が11歳の時赤い糸で結ばれた五才の彼女に出会う。
ファーストコンタクトは容貌が70台? のお爺さんと幼女。
5年後、みかけ60台になった男は10歳の彼女と初めてデートする。
17歳になった男は外界へ出て旅に出るが、
彼女にはいつも葉書を送っていた。
たが、やがて音信不通に。

ベンジャミンが26歳の時、育ったホームで再び彼女と再会する。
彼女は既に一人前の女、彼を誘うが、彼は戸惑ってしまう。
何故なら彼は50歳台の風貌。
彼女にはふさわしくないと身を退いたのだが、彼女は傷付く。

やがて歳月が過ぎ、
ベンジャミンは彼女に会いに行くが、彼女は青春の真っ只中、またすれちがう。
次は、彼女がパリで交通事故にあい、ベンジャミンは見舞いにいく。
だが、彼女は失意のどん底、彼を追い返してしまう。
なかなか,年齢差を打破できない。
この辺はもどかしいシーンが続く。

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ベンジャミンが40台になったとき、彼女が訪ねてくる。
ようやくその時が来たのだ。
彼と彼女の心と体のタイミングがようやく一致した。


人生は長い。
紆余曲折を経ながら真実を掴む時間は必ずある。
その後この世紀の恋は更に一波乱あるのだが、
真実の愛、至福の時を得る為の試練なのだろう。

あなたにも、
自分にとっての真実の人がいたのではないですか?
じっくり考え、思い出してみてはいかがですか?
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by asat_abc | 2009-01-30 00:00 | 映画_新作

「余命」何回くらいキスしたかなぁ?


病に伏せった女の前にようやく男は現れた。
近づく男の胸元を女は力一杯 叩く。叩く。叩く!
そして抱きつく。
「頑張ったね。怖かったろう」 男の言葉に女は応える。
「怖かった、もう帰って来ないのかと思った。」

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半年前、女は子供を産む決意をした。
だがそれは自分の身を犠牲にする覚悟でもあった。
彼女の体には乳癌が再発していたのだ。
治療すればもう子供を産むチャンスはなくなる。
自分の身体と引き換えに故郷の奄美の夕陽のもとで
彼女は子供を産む覚悟を決めたのだった。



最初は低空飛行、どうなることやら、心配してしまった。
後になってその理由の一端がわかった。
松雪さんの演技が固いのだ。
女流作家、谷村志穂の描く主人公の滴(しずく) になろうとするあまり、
観客を置いてきぽりにして、
自分だけなりきってしまっていのだ。


夫役の椎名桔平がマツユキさんに囁くように
「いままでにキス何回くらいしただろう」なんてキザな言葉を
囁いているシーンが何度かあったが、

こんな言葉をさらっと言える男はどれ程いることだろうか、
なんて事を考えながら観ていた。
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by asat_abc | 2009-01-28 21:20 | 映画_新作

「ワルキューレ」決断しない政治家必見の映画

トム・クルーズ主演

第二次世界大戦末期にドイツの英雄、
シュタウフェンベルク大佐が謀ったヒトラー暗殺計画の物語です。

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ただ単に暗殺するだけでなく、
暗殺後の入念な政府転覆のクーデターまで作り、
あわや暗殺成功かという所まで事は進んだというのに、
肝心のプラスチック爆弾の威力がショボくって
軽い怪我を負わせた程度に終ってしまいました。

だとしても、
この時代にヒトラーをもう一歩まで追い詰めたドイツ人がいたことは、
驚きでした。

多くの人の協力があって、
進んでいった計画の折り折りに判断や決断が下されるなか、
決断を先送りしたり、
判断しようとしない政治家や軍人の大将達の姿をみて、
いつの時代にも、
保身に走る輩の多いことに憤りを覚えながら観ていました。


そういえば、先日新宿でデモ行進を見ました。
そのフレーズが傑作でした。
麻生首相、倒す前に勝手に倒れるな!
というものでした。

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by asat_abc | 2009-01-27 21:47 | 映画_新作

「ハプニング」はナンセンス

人間が突然自殺し始める。それもニューヨーク近郊だけ。
植物が化学物質を出しているらしい。
倦怠期の夫婦はこの困難を克服二人の愛を取り戻す。

事件は唐突に起こり、突然終了する。
余りにも勝手過ぎるストーリーに唖然呆然です。
シックスセンスの監督も才能が枯渇してしまったのだろうか。


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by asat_abc | 2009-01-27 17:34 | 映画_新作

「ギャング・オブ・ニューヨーク」

以前から観たかったマーティン・スコセッシ監督作品。
出演は
レオナルド・デカプリオ、キャメロン・ディアス、ダニエル=デイ・ルイス

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19世紀中頃ニューヨークの貧民街で生活するため、
ネイティブアメリカの一団とアイルランドの移民達が抗争をくりひろげていた。
移民のリーダーは敗れ殺されたが、その遺児が成長し、移民の力を結集し直し、挑みかかっていく。
遺児はデカプリオ、挑みかけられるのはルイス、そしてキャメロンはデカプリオの恋人として彼を助ける。
この映画の実質的な主人公はルイスです。
彼の圧倒的な存在感に流石のデカプリオも霞んでしまっていました。
アクの強い仇役をさせたらルイスのキャラはピッタリです。
こんな役が出来るのは日本ならば、
山崎努、
海外ならば
ダニエル=デイ・ルイスかアンソニー・ホプキンスしかいないでしょうね。
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by asat_abc | 2009-01-25 19:12 | 映画_新作

「禅」は本日も満員御礼

今年劇場観賞二本目は
中村勘太郎の演技が話題になっている「禅 ZEN」です。

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鎌倉時代に永平寺で禅宗を広めた道元のお話しですが、
宗教臭くはあまりなく、道元の生き様を中心とした、
とても心が洗われる清らかなお話しでした。
死後に極楽浄土があるのではなく
現世に浄土を造るのが為政者(政治家)の努めだと武家の友人を諭す所を
現代の政治家の先生にみてもらいたいものです。
題材の影響でしょう、観に来ている人達の年齢は高めでした。

私が観た昼頃の回は満員、その後の回も満員御礼でした。
開幕週は12位、先週は7位、
来週の興行ランキングがどうなっているか、
楽しみです。
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by asat_abc | 2009-01-24 20:24 | 映画_新作

「善き人のためのソナタ」は心打つ名作

F・H・V・ドナースマルク監督
ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ出演

いまのところ、
今年のダントツ、ナンバーワンです。

まだベルリンの壁が破られていなかった東ドイツ当時のお話。

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国家保安局通称シュタージの局員ビスラーは
優秀で冷徹で国家を信じる人間です。
その彼が劇作家ドライマンの盗聴監視を続けるうちに
人間らしい心を取り戻すという話です。

もともと国家を信じていたが為にビスラーはシュタージ局員になった
真面目な男です。
だから、
ドライマンの真面目な生き様と彼の恋人クリスタへの恋慕で
彼は徐々に変わっていったのでしょう。

とにかく、とても感動的な映画でした。
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by asat_abc | 2009-01-24 02:00 | 映画_新作

「我が至上の愛 アストレとセラトン」

今年劇場観賞一本目です。
これを最後に引退を表明している
エリック・ロメール監督作品で、
彼が人生の最後に行き着いた至上の愛の形を描いた作品です。
老齢監督の作品なので変な力か入っておらず、
心と体をリラックスさせ、
途中でBGMの心地良さに眠っても良いと思うぐらいの気持ちでないと、
観ていられなくなってしまうと思います。
気分が急いているときは、ドンヨリと進むスピードにイラツクでしょうし、
気分が高揚している時は、とんだ喜劇に思えるでしょう。
万人に受ける作品ではないのです。

時は4世紀のローマ時代、
セラトンはアストレへの一途な愛を疑われ、
自分の前に姿をあらわさないでとまで言われ、
河に身を投げた。
一命を取り留めたものの彼女の言葉がのしかかり、
彼女の前に姿をみせれなかった。
そんな事とは知らないアストレは彼の事が忘れられない。
そんな彼等を気遣い、僧侶がセラトンに女装させ、
二人を引き合わす。
嫉妬深そうなセラトンの従姉妹と名乗る女性の存在もあり
二人の行く末は、どうなることやら。

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セラトンの行動は
我々の時代では考えられないものです。
一度死のうとまでして助かった命、
先ずはアストレに生きている事を知らせ
それでもまだ嫌っているのかどうかを
確認するのが普通だと思うのですが、
セラトンは頑なに彼女の言葉を信じて会おうとしません。
このへんが理解に苦しむ所なのですが、
この老監督は
相手を一途に思いやる事の尊さを説いていたのだと思うのです。
自分の気持ちを伝える前に
相手の気持ちを思い遣る献身的な心遣いこそ至上の愛なのだと。

まぁ万人受けする作品ではないので、
観ようとする方は覚悟して劇場へ向かってください。
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by asat_abc | 2009-01-21 23:13 | 映画_新作

「チーム・バチスタの栄光」回顧


08年1月に見た「チーム・バチスタの栄光」、
試写会場で、段差の無い前列に座高の高い男性が座った為に
まるでパネルクイズのような視界になってしまった。
そんな作品が、ケーブルテレビにはや登場。
そのときを思い出しながら、眺めていたのですが、
サビの部分というか、核心部分は覚えているのですが、
他の部分はかなり忘れていました。
1年すれば、いかに忘れるかという事を、痛感しました。

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ずっと難易度の高い心臓手術を成功しつづけていた
"チーム・バチスタ"が数回連続して失敗をくり返した。
これは必然なのか、それとも偶然なのか。
その謎を竹内結子演じる田口と
阿部寛演じる厚生労働省からの調査員、白鳥が暴き出す。
チームバチスタの構成員には
リーダー、桐生役の吉川晃司
助教授で桐生の義理の弟の鳴海役の池内博之
第一助手の垣谷役の佐野史郎
第二助手の酒井役の玉山鉄二
麻酔科医の氷室役のココリコ田中直樹
臨床工学技士の羽場役、田口浩正
そして看護士、大友役の井川遥
誰かが故意に殺人を起こしているのか?


原作では男性だった田口の役を女性にして、
トリックの仲間由紀恵を竹内結子に変えたようなテイスト。
そうなれば相手役は当然、阿部寛しかいない。

原作も良かったのだろうが、このテイストは万人受けするのだろう
ヒットして、第二作目として
今年、「ジェネラル・ルージュの凱旋」がアップするという事。

それなりに楽しめる一本になりそうです。
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by asat_abc | 2009-01-18 23:57 | 映画_新作