2013年 02月 22日 ( 1 )

ネタバレ「フライト」、まだ未公開だというのにすべて話しちゃいます。

今年の25本目

デンゼル・ワシントン主演、ドン・シーゲル、メリッサ・レオ
ロバート・ゼメキス監督

退廃的ムードプンプンのシーンから始まる。アル中パイロット、ウィトカー(デンゼル・ワシントン)はフライトの朝もスチュワーデスの彼女といちゃつきながらアルコールをたしなみ、そして機上した。副操縦士は初顔、彼の表情には明らかに機長に対する戸惑いの顔、臭うのだ。天候は最悪、離陸とともに行く手はふたつの厚い雲に阻まれ、乱気流に巻き込まれる。その困難を見事な手並みで次々と克服し、安定走行に持ち込むウィトカー機長。
スリリングな展開は小休止、副操縦士にまかせた彼はその間にまたもやアルコールを頂き、そしてしばらくの安眠。それが破られたのは飛行機の異常のためだ。副操縦士の腕ではどうにもこうにも操縦がきかず飛行機は急降下し始める。ウィトカーは必死に態勢を立て直そうとするが、操縦がきかない、このままでは街のど真ん中に墜落してしまう。とっさの機転、彼は背面飛行で何とか郊外の緑地までもたせ、そこに不時着、6名の死者は出したものの、多くの搭乗者の命を救った。
腕は確かだが、モラルの方は最悪、彼はアル中だ。事故審査委員会に彼のアル中が暴露摘発されないように組合弁護士(ドン・シーゲル)が彼を守ろうとする。モラルはどうあれウィトカー機長でなければ助からなかった事をみんな知っていたから、彼の不利な証言をする者はいない。だが、彼にはそれがわからない。関係者に有利な証言をしてくれるようにと、ウィトカーは姑息にも保身に走る。彼の心の支えになろうとする女性も現れたのだが、やっぱりアルコールのせいで家族同様去って行ってしまった。
彼のアルコール依存は限界まで高まり、今まで彼を支えてくれていた組合関係者に匙を投げられそうになる。このままではと戒心し酒を断つことに事にしたウィトカー、というのに、尋問会前夜、最後の最後にまた手を出してしまう。それをコカイン注入で何とか調査会に臨む。
緊迫の場面、質問するのはやり手の女委員だ。何とか切り抜けたかに見えた最後の質問にたじろぐウィトカー。機内で空き瓶となっていたウォッカを飲んだのは彼と付き合っていた事故で亡くなったキャビンアテンダントなのかという質問だ。変なところにこだわるウィトカー、死者へ責任を押しつけるのは正義感が許さないとばかりに、飲んだのは自分だったといってしまう。これで一貫のおしまい。彼は全てを自白してしまう。

観ていた時はアルコールを飲んだのは彼女だと言うのはとても卑劣な行為だと思いこまされ、誘導されたようだ。
今思い返してみれば(良い事でないのは当然だが)大した事には思えない。それよりも最後の質問に「彼女が飲んだのかどうかわからない」と答えれば良かったはず。
けれどそれではこの映画が成り立たなくなっちゃう?
無理があるように思えてならない。

それでもデンゼル・ワシントンの名演技が光る。
評価:B+、88点
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by asat_abc | 2013-02-22 06:25 | 映画_新作