ネタバレ「マリーゴールドホテルで会いましょう」、オールドスターの競演

今年の29本目

ジュディ・デンチ、トム・ウィルキンソン、マギー・スミス、ビル・ナイ、デヴ・パテル
ジョン・マッデン監督

まずはイギリスでの老後に不安や生きがいの無さを感じる老人達を次から次へと細切れに数回紹介し始める目まぐるしい展開、腑に落ちるまで一寸あわただしかったけど特徴あるキャラクター達だったから何とか理解、マジカルナンバーじゃないけれど7人が限界かな。
夫に先立たれ、自分が貯めていたはずの貯金など無いに等しく借金しか残されていなかった女性、イブリン(ジュディ・デンチ)。
長年判事として裁判所に勤務していたグレアム(トム・ウィルキンソン)、彼にはインドへ行かなければならない理由があった。
娘の事業に資金援助したばっかりにこれからの資金が無くなり、それを夫のせいにしたがっている我が儘細君ジーン(ペネロープ・ウイルトン)と優柔不断な夫ダグラス(ビル・ナイ)の老夫婦。
娘夫婦の家で孫の面倒をみるほど老け込んではいないと女っ気ムンムンで意気込む老女マッジ(セリア・イムリー)、けっこう可愛くって好きなタイプのおばちゃんかな。
次はまだまだ現役男性健在をアピールし、女漁りに頑張る老人ノーマン(ロナルド・ピックアップ)、やっぱり若い娘が良いらしい。
最後は少し人種偏見があるらしい老女ミュリエル(マギー・スミス)、足を怪我して直ぐ手術してくれる病院を求めている、どこかで見た顔と思っていたらハリーポッターのミネルバ教官だ。
そんな7人が着いたところはインドのオンボロホテル、経営しているのは父の意志を継いでこのホテルを再興しようと頑張る若造ソニー(デヴ・パテル)、口は達者だがやることなすことヘマのオンパレード、だが人は良さそうだ。この子もどこかで見た顔と思ったら「スラムドッグ&ミリオネラ」の主人公だった子だ。
これら老人達7人の活気溢れる異文化インドでの奮戦記とホテル再興を試みる青年の恋模様を絡めて物語は進んで行く。頑張る気持ちさえあれば老人達はまだまだ驚くほど柔軟性に富んでいて賢い。
イブリンを中心にインドへ来なければならなかったグレアムの話し、実は彼、ゲイで昔インドに住んでいた頃愛しあっていた男に会うためにやってきていたのだ。毎日役所へ出向いては、相手の住所を調べ、そしてとうとう再会を果たすんだけど、せっかく念願が叶いお互いのわだかまりが解決出来たと思った瞬間、あの世へ旅立ってしまう。思い残して、実現に躍起になっていた方が身体には良いのかも知れない。みんながインドでの生活に慣れてきたというのに夫婦連れの妻ジーンの方はまるでインドを受け付けず、旦那のダグラスへ文句ばかり、娘に再びイギリスに呼び寄せられると勇んで帰ろうとする。旦那の方は優柔不断、充分インドでの生活と仲間たちに満足しているくせに、妻を立てようとするのか態度がはっきりしない、矢っ張り優柔不断。逆に勝手で我が儘な妻に突き放されてインドに残るハメになった。まだまだ7人の小ネタと若造の話がてんこ盛りだ。若造ソニーの話にしよう、インドという国は身分制度がうるさく厄介らしい。イブリンの励ましでそんなしがらみから自身を解放し敢然と闘う決心が出来たソニー、恋人のために頑張る姿に思わずガンバレと背中を押したくなった。最後は彼女の頑張りを言わなければ。ミュリエルおばあちゃん、ホテル経営が覚束なくあわや倒産という危機に出資者を口説き落とし、再興の為のアシスタントを買って出る事にした。そして、ホテルは安泰景気もよくなってくる。
まだまだ頑張れば人生捨てちゃモンじゃないって気持ちにさせてくれる暖かい映画でした、よ。

評価はB+の88点、壮年以上の世代向けだけど、ぜひ二十代の世代の人にも観てもらって優しい気持ちになって欲しい映画です。
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by asat_abc | 2013-02-24 14:53 | 映画_新作
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