「ルビー・スパークス」、あぁ〜もったいない!

今年の19本目

ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、アネット・ベニング、アントニオ・バンディラス
ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督(リトル・ミス・サンシャイン)

チラシのストーリーを読んでどうしても観たくなった映画、こんな感じで書いてあったと思う。早熟な作家カルヴィンは10年前に天才作家として登場したが、一作あてて以来思い悩んで前へ進めないでいた。そんな彼が夢でみた女の子、ルビーを書き始めると実際に目の前にルビーが現れたのだ。ルビーは愛らしく、カルヴィンは彼女を深く愛すようになる。だが、微妙に2人の感情に行き違いが起こり始める。
小説の中の人物と現実が交錯するという意味では、「主人公は僕だった」という映画があった。この時もどうしても観たくなって観たものの、見終わった後、発想倒れ、期待はずれだった。この作品も、矢っ張り小説の登場人物と実際の人物をシンクロさせていたのだが、期待したほどの出来ではなかった。面白そうだが、実際にやってみると上手くいかない素材なのかもしれない。
さて、この映画、ルビーにまとわりつかれると鬱陶しくなる癖に、彼女がお友達を作って自分自身で行動し始めると嫉妬や邪魔をする、実に身勝手な創造主のカルヴィンくん、その原点は母親(アネット・ベニング)にあるようだ。昔は真面目な主婦だったが、夫が病死した後、付き合っているのは芸術家?(アントニオ・バンディラス)、実におおらかな生き方をし始めた。
自分の父親と暮らしていた頃の品行方正で生真面目な環境を良しとしたい彼にとって、現在の母親は我慢できない存在のようだ。昔と今の母親のギャップに戸惑い、自閉症気味になったカルヴィンくんは外界と接触出来なくなってしまったようだ、そんな時期の出来事である。この話し、カルヴィンの生まれいずる悩みが語られるようなお話しだ。
最後に彼が下した決断、ルビーを開放するという決断は、自分の心の中の葛藤との戦いだったのだろうが、かなりわかりにくいものになった。
最後に現実世界でまるでルビーとおぼしき子との再会も実にご都合主義で、イマイチ納得いかなかったが、野心的な作風という評価は必要だと思う。

評価:B+87点
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by asat_abc | 2013-02-18 06:50 | 映画_新作
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