「アナザー・ハッピーデイ」、瑞々しい感性の表出

今年度196本目。

久々の試写会は、中野の会場。
この会場は駅からも距離が有り時間的にかなり厳しい。
それを考慮してか、開映時間は19時15分と遅い。
まぁ、ここまで来るのだから、こちらもそれなりに期待を持った作品でないと、割が合わない。
本日の映画は
「アナザー・ハッピーデイ」
エレン・バーキンにデミ・ムーア、ジョージ・ケネディと懐かしい面々だ。
若手では、少年は残酷な弓を射るで強烈な印象を残したエズラ・ミラー、
可愛らしいケイト・ボズワース。

お話しの方は日本ではなかなか考えられない複雑な家族設定、
元旦那ポールに育てられていた長男の結婚式に出席する為に
リン(エレン・バーキン)は今の家族と実家に帰ってきた。
実家には年老いた両親が住んでいて、
母はまだ健在だが、父(ジョージ・ケネディ)の方は認知症を患っている。
リンの家族もかなりあぶない。
リン自体が自分の主張が通る迄グチグチといつまでも根に持っている、
わがままな性格だ。
決して他人の意見など受けつけず、
自分のやり方を通そうとする。
子供に対しては特にそう、
本人に悪気が無いだけに余計厄介な母親だ。
元の旦那に引き取られ今回結婚する長男ディランと
自分が引き取った長女アリス(ケイト・ボズワース)、
今の旦那との間には17歳と12歳位の男の子がいる。
長女は自傷癖があり精神を少し病んでいる。
17歳の男の子エリオット(エズラ・ミラー)は薬物中毒だ。
下の男の子ベンは軽度のアスペルガー症候群ときている。
まるでこの母のプレッシャーの為に発症したのでは、と思わされる。

彼女が実家に来てからというもの、揉め事が絶えない。
これを一層こじらせるのは、実家に寄り付いている気ままな親類達だ。

こんな設定の上に更に元旦那の後妻のパティ役でデミ・ムーアが派手で気が強くいけずな役を、
これは地では?思うほどしっくり見事に演じ、
リンがこうなっちゃったのは彼女のせいでは?と思わせてくれる。

周りの人間達は、リンがポールと離婚したのはリンのわがまま勝手な性格のせいだと思っている。
リンに対するポールの暴力行為に対してすらリンのへらず愚痴のせいだと同情している。
だが、物語が進むに連れてリンが如何に子供達の事を理解している母親かがわかってくる。
だからといって、良い母親だとは描き直してはくれない。

エレン・バーキンのにわか信者になってしまった為、
つい彼女の立場を書き連ねだが、彼女やっばりおかしい。

家族の事を考え直すきっかけになりそうな
面白い映画です。
好きなタイプの作品でした。

評価はBプラス
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by asat_abc | 2012-11-20 21:36 | 映画_新作
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