「三国志関羽英傑伝」、超人的な関羽
これは1月に観た映画です。
歴史物、特に三国志の世界が大好きで観ちゃいました。 歴史物の場合その人物の生涯や半生をなめるように描く事が多いので、 どうしても薄っぺらになりがちなんだけど、 この映画は関羽が曹操の捕虜となっていた時代に焦点を絞り込んでるから、 何故現代でも関羽がみんなに愛されるか、 ディープに迫っちゃってます。 今までのイメージとは違う関羽さんがわかって、かなり楽しめました。 余りにも超人的な関羽の活躍はお愛想だとしても、人間関羽への迫り方は、やはり自国の中国人じゃないと出来ない演出です。 この映画の題材はある意味、 信長は生きていたとか、謙信は女だったとかと同じノリの脚本だから、 日本のオーソドックスな三国志研究家には思い至らないでしょう。 三国志での人気は 孔明→関羽→玄徳→ここからは好み というのが一般的ではないでしょうか。 一番は孔明に譲るにしても、関羽は人気者です。 その彼は、生涯独身だったと何かの本で読んだ記憶があります。 この映画はその事実に迫る内容になっているんですよ、ね。 彼には人に言えない何か訳が有ったのか? 兄貴分の玄徳もその点を察してあげないと、ですよね。 実は関羽さん、主君である玄徳の奥さんが好きだった、のです。 ホント? でも、慎み深い関羽さんの事、気取られないように隠していたのでしょう。 一方玄徳の奥さんの方と来たら全然関羽さんの事、愛情の対象と考えてません。 せめて相思相愛にでもなっていれば物語はもっと盛り上がるんだけど、 そんな煙はどこにもなかったんでしょうね。 そこで関羽に惚れ込む曹操は一計を講じ二人に媚薬を飲ませ、 密室に閉じ込めたのです。 残念ながら曹操の思い描く展開にはならなかったものの、 それほどまでに曹操は関羽さんを自分の部下にしたかったのでした。 部下には出来なかったもののこの時のアプローチおかげで 赤壁の戦いに大惨敗し命かながら逃げ延びていた曹操は、関羽に救われた訳だから、 それ以上の効果があったんじゃないでしょうか。 三国志ファンには新たな視点が出来て面白いかも、です。
by asat_abc
| 2012-04-03 21:32
| 映画_新作
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