「ブルーバレンタイン」、不滅の愛など無い?
■「ブルーバレンタイン」はミッシェル・ウィリアムスの為の映画?
彼女は良い役者さんだ。 自分の体を犠牲にしてまで、役柄の人物になりきろうとする。 結婚前の学生の役と、結婚し子供が小学校低学年の母親の役を 行きつ戻りつする役を演じる。 若々しい学生時代の姿態と、 中年太りし始め体の線が緩んだ年頃とを、 肉体改造して取り組んでいる。 「ファイター」のクリスチャン・ベールのように、 クランクインする前に役柄に合わせて体型を事前に準備しておく様は見かけるが、 一本の映画の中で、違いをはっきり表現するのはかなりキツい事だと思う。 ましてや美人の女優さんだ。 緩んだ体を晒すのは嫌な事だと思うのだが、 それを役者魂ではね返している。 ■この映画のテーマは愛の普遍性 物語は中卒の男性と結婚した大卒女性。 結婚当初は超ラブラブだったが、 年月が立ち生活に疲れ始めるに従って徐々に気持ちが離れてゆく。 そんな微妙な行き違いを描いている。 どんなに好きになり、幾多の障害を乗り越えた者同士でも、 乗り越えたハズの障害物が逆に心の中でボディブロウのように沈殿していき いずれはその沈殿物が浮かび上がってきて二人を引き離していく、 とでもいうかのような話だった。 ■簡単なストーリー紹介 今は夫と小学生の三人で暮らす女性。 夫ははっきりとした定職にも付かずフリーターのような生活をしている。 夫には野心がなく、家族と生活出来るだけの糧が得られればという考えだ。 一方妻は結婚前には医学の道に進みたかった。 今も看護士となり、キャリアアップを狙っている。 そんな日常生活を送るふたりの前に かなりいわく付きの彼女の元カレが現れる。 そこで二人の考え方の違いが表面化する。 ■愛の普遍性の結論 彼らの馴れ初めは、夫の一目惚れ、 猛烈なアタックに女の方も引きずられるように ラブラブな関係になる。 最近の通説によれば一目惚れカップルの離婚率は非常に低いそうだ。 夫側の一目惚れの場合は約二割、妻側の場合は一割だそうだ。 何故? どうでも良いことだが、女性の離婚率が低いのは惚れた弱みで遊ばれて 結婚までたどり着けないケースが多く、結婚までに厳選されているからだなどと書いてあった。妙に納得してしまった。 本題に戻る。 一目惚れには本能的にその人の事が好きになる事情が有るようで、 なかなか醒めないようだ。 だから相手側が嫌いにならない限り、離婚にはなる確率は低いようだ。 この映画でも夫側の気持ちは何も変わってはいなかった。 ■見終わっての率直な感想 疲れている時には重いテーマだ。 自分に置きかえ考えてみると、 若いときなら妻の過去に嫉妬して かなりこじれた事になってしまうと思うが、 今ならわりと冷静に受け止めれると思う。 どちらにせよ、現在恋愛関係中の人は 自分の過去が周りから洩れることがないのならば過去を相手に話す必要はない。 人間、 知らないほうが幸せ! ということがある。
by asat_abc
| 2011-10-12 06:38
| 映画_新作
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