「SUPER8/スーパーエイト」少年達のSFファンタジー

スティーヴン・スピルバーグが製作を務め
J・J・エイブラムスがメガホンを取る、
映画好きの少年たちを描いたファンタジー映画。
映画終了後のエンドロールが全てを物語っている、と感じた作品だ。
c0146834_2205971.jpg

一応の概略は
1979年、アメリカのオハイオ州。
8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子供達のそばで
貨物列車の衝突事故が起こる。
貨物列車は空軍施設、エリア51からエイリアンを
ある場所へ極秘に移送中だった。
事故によって、エイリアンは脱出、空軍は極秘裏にエイリアンを捕らえようとする。
その攻防に、少年たちの町が巻き込まれるのだが、軍から事実は一切明かされない。
アメリカ政府がひた隠しにするこの秘密と、
映画撮影に夢中になる少年たちが真実を暴く冒険と成長を描く、
ファンタジーSF映画だ。
c0146834_2211534.jpg


物語をもう少し詳細に説明してみることに。
五人の映画仲間の下にアリスが加わった。
彼らが製作しているのはゾンビ映画だ。
製作を指揮しているのはデブでガキ大将のチャールズ。
彼の仲間のひとりとしてジョーがメイク担当として参加している。
ジョーの母親は不慮の事故で数ヶ月前になくなったばかり、
その寂しさを癒すかのようにどんどん映画にのめりこんでゆく。
寂しさを紛らわせないないでいるのは父親で保安官のジャクソンも同様だ。

いつものように夜中に撮影している現場で、事故が突然起こる。
映画撮影現場を通る貨物列車に一台の自動車が正面衝突していき、大事故がおこる。
付近は大惨事、アメリカ軍が直ぐにやって来て極秘裏に事故の収束を図り始める。
事故のあと、住民の失踪、大規模な停電、町から犬が大量にいなくなったりと
不審な現象が頻発するようになる。
だがその秘密が、撮影していたカメラのフィルムに偶然映っていた。
と、進めていくと、まるでSF映画オンリーのようだが、
実はこの映画、SFに興味を持つ年代の子供たちへ贈るファンタジーなのだ。
ジョーとチャールズはアメリカ空軍が町に入ってきて事故収束の現場を利用して
ゾンビ映画を取り続ける事にする。
ジョーはアリスのメイクを担当するうちに、どんどん仲良くなってゆく。
ガキ大将チャールズの失望振りがかわいそうだが、面白い程よくわかる。

二人の父もそれとなく気にしている。
アリスの父ルイスはジョーの母の死に直接絡んでいないが、
同じ職場の彼が当日休んだ事でジョーの母の身に降り掛かったのだ。
その事を、ルイスは気にしているし、
ジョーの父ジャクソンも面白く思っていない。

そうこうするうちに、空軍はエイリアンと決着をつけようとして、
わざと町に火事を起こし、住民を避難させる。
避難場所で、ジョーはアリスの父ルイスから
アリスがエイリアンにさらわれてしまった事を知らされる。
さら、少年達の冒険の始まりだ、避難所から町へ引返し
アリスを助けに行く少年たち。
それを追うように、ジョーの父ジャクソンをアリスの父ルイスも
彼らの後を追う。


キャスト:
ジョー・ラム:ジョエル・コートニー
アリス・デイナード:エル・ファニング
チャールズ:ライリー・グリフィス
ケイリー:ライアン・リー
マーティン:ガブリエル・バッソ
プレストン:ザック・ミルズ
ジャクソン・ラム:カイル・チャンドラー
ルイス・デイナード:ロン・エルダード
2011年製作公開
パラマウントピクチャーズジャパン配給

監督・脚本・製作はJ・J・エイブラムス、
「M:i:III」や「スター・トレック」の監督、「クローバーフィールド」は製作者。
公式HP:http://www.super8-movie.jp/

この映画が優れていると思ったのは、
主人公二人が私を童心に戻してくれたからだ。
エル・ファニングは「somewhere」の時よりもう少し大人に近づき、
チャーミングなところに磨きがかかっていた。
可愛い子は、ゾンビのメイクをしていてもキュートだ!
でもこの映画を輝かせているのは、
ジョーを演じている、ジョエル・コートニー。
兎に角この映画に合っている、少年らしい少年だ。
次回作は「トム・ソーヤの冒険」でトム・ソーヤを演じるそうだ。

ジョーとチャールズの力関係が前半と後半では入れ替わっているところも
面白いところだ。
アリスとの関係、アリスの影響によって少年達の成長が如実にわかるもの楽しい。

SFエイリアン映画と見せ掛けておいて
なかみはアドベンチャーファンタジーとして描き、
ちょっぴり淡いラブストーリーも描いた青春成長物語だ。
[PR]
by asat_abc | 2011-07-04 00:01 | 映画_新作
<< 「冬の獣」、真面目だから面白い! 「アンダルシア」、織田裕二の黒... >>