「ロストアイズ」、見えない、見えなくなる恐怖

流石はギレルモ・デル・トロ制作だ。
監督作品では
「パンズ・ラビリンス」、
制作作品では
「永遠のこどもたち」
を観たが、
ダークファンタジーで少し怖いイメージは
予想通りだった。
そして、今回は
最後にオチもすっきり解決してくれる、
エンターテイメント性の高い映画だった。

姉のサラの自殺に疑問を抱いた妹のフリア、
夫のイサクの止める言葉も制止し、
事件の究明に乗り出す。
姉は失明を苦にして自殺したと判断されだのだが、
妹のフリアも同じ病気を煩っていて、
ストレスが病気の進行を早める事を恐る優しい夫イサクは
事件に関わらないように説得するのだが、
最愛の双子の姉のサラの死だけに、
フリアはそれでもやめようとしない。
フリアに引きずられるように
イサクも事件に関わってゆく事になるのだが、その挙げ句、
イサクは不慮の死を遂げる。
とき同じくして、フリアにドナー提供者が現れ、
視力回復の手術を受ける。
2週間、包帯で覆った目を開けてはならないというのに
自宅に帰ると言い張るフリア。
かなり映画の為に性格が強引になっている。
目の見えない彼女の為に毎日看護士のイバンがやってきて、
甲斐甲斐しく介護してくれる。
姉も夫もいなくなって
頼りは自分自身だけ。
その上自分の視力が失われるのではないかという不安が猛烈に襲ってくる。
そんな状況で唯一頼れる人間にイバンはなってゆく。
まさしく、臭い、臭いすぎる存在だ。
だから、彼が帰った後にフリアはいつも何か見知らぬ者の気配に悩まされる。
あと4日で包帯が取れるという日に最大のヤマバがやってくる。
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このタイミングが肝心だ。
イバンに患者が心を許した時がGOサインなのだ。

いつものようにイバンが帰った後に事件は始まった。
寝ていたフリアは見知らぬ存在に気付き、
慌ててパジャマのまま家を飛び出す。
隣家の胡散臭いオヤジが飛び出してきて、
自分の家に入れてくれるのだが、
このオヤジも怪しそうだ。
電話で警察に連絡を取ってくれと言っているのに、
うだうだとして、取り合ってくれないし、
自分のカラダにベタベタと触りだした。
更にチャリンチャリンと家からなくなったの同じような鈴付きの鍵の音が聞こえてきた。
たまらずこの家からも飛び出し、無線でイバンを呼び出し、
あなたの家へ連れて行ってとせがむフリア。
さぁ、ここからクライマックスへ突入だ。


制作はギレルモ・モデル・トロ
監督はギリュム・モラレス
出演
フリアとサラ:ベレン・ルエダ
イサク:ルイス・オマール
イバン:パブロ・デルキ
117分、2010年制作
スペイン映画
ブレシデオ配給
R15+


ここからは、観ようと思っている方は、やめてください!




ギルレモ・デル・トロといえば
ダークファンタジーで
いつもなら超常現象が絡んでいるので、
無理に納得させなければならないけれど、
今回はちゃんと納得出来る作りになっていたのだが、
それだけに、物語の核となる
存在しながらもその存在を認めてもらえないという点が
逆に引っかかってしまいそう。

それと、健常者の目に注射針を打ち込んで失明させるような
恐怖を煽るような、そんなシーンは
怖すぎるので止めて欲しいのですが。

ストーリー的に少し強引なところはあるけれど
イバンはなりすました犯人の正体は近所の盲目の女の息子だったというところや
その女は目が見えていたというあたりは、
なるほど、意外性があり面白く観ることが出来ました。
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by asat_abc | 2011-06-27 13:05 | 映画_新作
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