「赤ずきん」、大人になった赤ずきん
赤ずきんちゃんといえば
森の中の一軒家に住むおばあちゃんの家へ ひとりでお見舞いに行くときに 狼の誘惑に負けて寄り道したばっかりに 先回りした狼におばあちゃんは 食べられてしまいます。 おばあちゃんになりすました狼は 赤ずきんの訪問を待ち受け 彼女も食べようと狙っています。 おばあちゃんのお耳、大きくなったみたい? それはあなたの声が良く聞こえる為よ おばあちゃんの目、大きくなったみたい それはあなたが良く見えるためよ おばあちゃんの口、大きくなったみたい? それはあなたを食べるためよ、 そして狼の毒牙にかかってしまいます。 おしまい、おしまい。 ペローの童話はここで終わってしまいます。 一般的に知られているグリム童話は子供向けに作り直され、 ハッピーエンドになったものの 元を辿ると中世ヨーロッパの集落での人狼伝説がベースにある怖い言い伝え。 さて、今回の赤ずきんのお話しは。 赤ずきんは父親、母親、姉の4人家族。 人里から離れた森にはおばあさんがひとりで暮らしている。 幼なじみの恋人がいるが、 幸せになるためには経済力のある男が良いのよと 母親からは違う男を押し付けられている。 そんなときに、姉が狼の餌食になった。 村人は騒然、狼退治の為にソロモン神父に来てもらう。 彼は魔物退治の第一人者だ。 エクソシスト退治さながら、狼狩りが始まり、 人狼が姿を現す。 誰が人狼なのか 疑心暗鬼のミステリアスなサスペンスドラマが開幕する。 人狼は次々と村人達を殺していくが 赤ずきんに対しては優しく この村を一緒に出て町へいこう、そうすればもう誰も殺さないと誘う。 人狼が話す言葉?、うなり声が赤ずきんにはわかるのだ。 その為、彼女は魔女として捕らえ、監禁される。 恋人のピーターも、許嫁のヘンリーも そしておばあちゃんも 赤ずきんには怪しく思えてくる。 さて、人狼は誰なのか? 出演者 主人公赤ずきん、バレリー:アマンダ・セイフライド ソロモン神父:ゲイリー・オールドマン ピーター:シャイロ・フェルナンデス ヘンリー:マックス・アイアンズ 監督は、「トワイライト」のキャサリン・ハードウィック 110分、2011年制作 アメリカ映画 ワーナー・ブラザーズ制作配給 「トワイライト」にとても良く似た設定だ。 だが、恋愛色よりサスペンスを前面にした作りは 男性向きで好感が持てた。 人狼は一体誰なのか なぜ赤ずきんにだけ人狼の言葉が聞き取れるのか?、 なぜ赤ずきんの姉は殺されてしまったのか? 謎が謎を呼ぶが、わかればそれは一本の真実に繋がって行く。 なんと、人狼は赤ずきんの父親だ。 気の弱そうな性格ゆえあまり目立たなかった父で 娘の結婚の際も、母親が主導権を握る。 そんな彼が人狼となって、長女を呼び出し 村を抜け出し、町へ出る事を確認しようとするのだが、 彼女には言葉が通じない。 それで、彼女が自分の子でない事を知り、殺してしまう。 ピーター役のシャイロ・フェルナンデスよりは ヘンリー役のマックス・アイアンズの方が好感が持てたのだが、 この辺は好みが別れるところなのだろう。 「マン・マミーア」のころは幼さが目立ったアマンダは 大人っぽい役を演じたが、狩猟民族からすれば幼く見える顔立ちだ。 主演が続くが、 「エンジェル・ウォーズ」のベビードール役を見てみたかった。
by asat_abc
| 2011-06-18 16:08
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