「プリンセストヨトミ」、息子へ受け継がれてゆくもの

東京から大阪へ三人の会計監査院調査官がやってくる。
その三人とは、
堤真一演じる鬼の調査官と呼ばれている、リーダーの松平、
天性の勘を頼りに何とかやっている綾瀬はるか演じる感の鳥居、
そして日仏ハーフでクールな岡田将生演じる旭ゲンズブール。

三人の目的は大阪の税金の使い方を監査する為。
大阪ならば叩けば出てくるホコリがいっぱいありそうだけど、
隠すのも得意そう。
一所懸命ボロが出ないように必死に隠す攻防がコミカルです。
そんな調査対象先に今回はOJOという団体もありました。
相手は長宗我部という経理部長、のらりくらりとかわされますが、
何かこの会社には秘密がありそうです。
この会社を調べていくと、とんでもないことがわかってきました。
大阪は独立国家だというのです。

そこからてんやわんやの万城目(まきめ)ワールドが始まります。

出演者
鬼の松平 :堤真一
勘だけの鳥居 :綾瀬はるか
日仏ハーフ旭 :岡田将生
大阪国総理 :中井貴一
OJO経理部長:笹野高史
監督は「GTO」、「HERO」などの鈴木雅之
時間119分、2011年公開
東宝配給


大阪が全停止、その鍵を握るのは、トヨトミの末裔だった。

そんなキャッチコピーで大々的に宣伝され、5月28日から公開された
この「プリンセス トヨトミ」 は第一週目2位で健闘している。
(ちなみに一位は「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」)

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「鴨川ホルモー」と同じ万城目学(まきめまなぶ)の原作だから
まるっとコメディファンタジーだと思っていたら、
タッチはコメディぽくしてるけど、真面目な真面目なヒューマンドラマだ。
その意外感が心地よく、私のこころのツボに嵌っちゃったよう。
観終わった後でパンフレットを買おうかどうか3分も迷っちゃいました。

辛口な評価が多いようだけど、私は好感を持てた。
それはテーマの時代性にあると思う。
そんなテーマについてや、ちょっと妄想気味の感想などを。。。


しょっぱなの
鳥居さんのスローモーションの走りはなんでしょうか!
時間が止まった空間で、彼女だけがスローモーションで走っている静寂さの中で
ゆさゆさと豪快にゆれる胸、あんなもの見せるならR18にしないと!(笑)
恋人と一緒に映画を楽しみつつ、ついでに(密かに)ファンの綾瀬はるかを
観ようと思った男性は、ちゃんと彼女の視線をクリアできていましたか?
余分な事を心配させる冒頭シーンでした。
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原作は読んでいなかったので、この話の顛末はどうなるやら、
「鴨川ホルモー」は観ていたので、
奇想天外なファンタジーになることは想定していましたが、
もっとコミカルな展開だと思っていたら、
今回の作品にはちゃんとテーマがあって、正攻法に進んでいきました。
年間予算5億円の使い道は、父親から息子へ、
息子からその男の子へと使われるならば、
学校では教えられない、大事な教育費、
変な使われ方をするよりはよっぽど価値があります。
OJOの秘密の扉から大阪国の国会議事堂への行き帰りは
とてもとても価値のある重要な儀式です。
OJOの読み方も、なるほどと、変に納得しちゃいました。

クライマックスシーンの
大阪府庁近辺での 凄い人数のエキストラ、盛り上がった事でしょうね。
あのあと、参加した人たちは、みんな夜の街にくりだして、
本当にこんな話があったら面白いのに、なんて大いに盛り上がった事でしょうね。


それと、大阪と言えば、おばちゃんパワー
阪急電車でもおばちゃんパワーを取り上げていたけど、
ここでもしっかりと取り上げていました。
大阪には
・食い倒れ人形
・通天閣
・たこ焼き
・お好み焼き
・グリコの広告塔
と、たくさん名物があるけれど
一番は、おばちゃんパワー、
見かけは凄くあつかましいけど、
この映画のように、心の中は温かくて
旦那を立てる、肝っ玉母さんなんだ、な~んてね。
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by asat_abc | 2011-06-05 23:49 | 映画_新作
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