「阪急電車 片道15分の奇跡」、幸せな気分になれます

「フリーター、家を買う」などの作家有川浩原作のハートフルなヒューマンドラマ
出演者
アラサーOL高瀬翔子:中谷美紀
恋人のDVに悩む女子大生森岡ミサ:戸田恵梨香
乱暴を振るう恋人カツヤ:小柳友
老婦人萩原時江:宮本信子
その孫萩原亜美:芦田愛菜
女子高生門田悦子:有田架純
年上の恋人遠山竜太:玉山鉄二
田舎から出て来た女子大生権田原美帆:谷村美月
軍事お宅の大学生小坂圭一:勝地涼
小学生樋口翔子:高須瑠香

監督は三宅喜重、「グッドライフ」などTV中心に活動。
119分、2011年制作
東宝映画
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片道15分の阪急電車沿線に住む人達で繰り広げられるコメディタッチの群像劇。

出だしから笑わせてくれる、いやシリアスな場面なので笑ってはいけない。
中谷美紀演じるOLさん、恋人に別れてくれと言われている、
その恋人の横には安めぐみ演じる後輩OLがいる。
彼が言うには、後輩OLは弱々しくって守ってあげないといけない。
その上、身ごもっているというのだ。

高瀬翔子(中谷OL)から見れば、
もともと協調性がない上仕事にも熱の入らない、腰掛けOL、
その上身ごもるように仕向けたしたたかな女だ。
男どもの評価は違う。
翔子は活発で男がいなくてもバリバリやっていける強い女性、
一方の安OLはしとやかで内気で直ぐ泣いてしまいそうなか弱い女性
でも本当はポキッと折れてしまうのは中翔子のほう。
柳のように風になびきながらしたたかにたくましい女に男は騙されてしまう。

カンカンの翔子さん、
気持ちをようやく抑えて彼等にある条件を飲ませることで
この場を収めることにした。
その条件とは、2人の結婚式に呼ぶこと。


宮本信子さんと芦田愛菜ちゃんのおばあさんと孫のコンビが電車に乗ると、
翔子さんがまさにウェディングドレスを着て佇んでいる。
小脇には引き出物の袋をもって。

時江(宮本)おばあさんの方はだいたいの事は察しがついているのですが、
亜美(愛菜)ちゃん、わからないものだから
ついおばあちゃんに嬉しそうに話します。
お嫁さんがいると。

孫をたしなめつつ
翔子さんに話しかける時江さん。
余計なお節介かも知れないけど
話してしまえば気持ちが落ち着く事もあるのよ
良かったらお話しなさいとすすめます。

翔子さん、その心のこもった言葉に感極まり
涙ながらに切々と今までの経緯と今日の出来事を話します。

恋人にあなたは間違った選択をしたということを
一生後悔させるためにこんな事をしたのだと。

取り乱すことなく精一杯やった彼女の行動に
時江おばあさん、
エールを送ると共に今後の身の振り方を
諭すように教えてあげる。
落着いたら、会社はお辞めなさい、自分の為に、と。

この電車には
まだまだ世の中捨てたもんじゃないよと
思わせる出会いがあると語っているようだ。
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他にも
戸田恵梨香演じるダメダメ女子大生の森岡ミサさんが、
見かけ倒しの身勝手な男カツヤの云うがままになってしまっていたのを
時江おばあさんの一言がきっかけとなって
何とか別れようとしますが、
別れようとすると今度はカツヤの方がまとわりついてきてしまいます。
そこで親友と、空手が有段者の彼女の兄に救ってもらいます。
親友が今後まとわりつかれないように、携帯をポキッと折ったときには
胸がすく、爽快な気分になります。

更に、
谷村美月と勝地涼による
田舎から出て来たばかりの二人の不器用で、
でも爽やかなラブラブ物語やら

かなり年上の社会人と付き合っている女子高生の悩みが解消されるまでの話しやらが
登場人物達の善の連鎖で気持ちが和らいでゆくストーリーです。

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実社会でもそう有って欲しいと思うのですが、

生産性とか
コスト削減とか
成果主義とか
偏差値とかが、
声高に叫ばれる世の中では
なかなか思うように行きません。

でも、今日お年寄りに席を譲りました。
小さな事でもこつこつと幸せの循環を始めましょう!
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by asat_abc | 2011-05-22 20:43 | 映画_新作
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