原作版「死刑台のエレベーター」のネタバレ最後まで

今年の秋に阿部寛、吉瀬美智子のコンビでリメークされたが、観たのはフランスの原作版の方。
たまたま近くの区民センターで試写会をしていた。
当時新人だったルイ・マル監督を世に出した作品、白黒作品だがストーリーが軽快で楽しんで観れた。
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主人公の恋人は財界で一目置かれる武器商人の若奥様。主人公は商人の片腕。主人公と若奥様は二人の愛を成就させるために、武器商人を殺害することを決意する。
ここまでの設定はストーリーが進めば直ぐわかるようになっている。
主人公が計画通り殺害を終え、恋人が待つ場所へ向かうため車にのったところ迄は良かったが、ふと見上げた自分のオフィスに完全犯罪作りの為に使ったロープが垂れ下がっていた。
スポーツカーのキーを付けたまま慌てて自分の階までエレベーターに載るが、エレベーターの電源が切れ、閉じ込められてしまう。
今ならば携帯電話や防犯カメラがあるので、考えられないようなスチュエイションだが、
今から四十年以上前の時代、その状況から逃れるすべは無いのだろう。
少し前に「リミット」という映画を観たばっかりだったので、この状況からどの様に脱出を試みるのか、という局面が続くのかと思っていたら、あっさり次の局面に変わってしまった。
彼がキー付きのままで置きっぱなしの車は近所に勤める若いカップルに使われてしまった。そこから次の展開が始まる。
最初は諫めていたコギャルもいつしかスピードに酔いしれドライブ気分。するとベンツに乗ったドイツ人カップルと遭遇、同じモーテルに泊まる事になる。
そこで散々一緒に遊んだくせに、翌早朝ドイツ人のベンツを奪い逃げようとする。
だが、それがバレ、銃で撃ち殺し二人は逃げ去る。銃は主人公の車の中に置かれていたもの。
彼女の部屋に戻った二人は絶望し、睡眠薬自殺を図る。
主人公の恋人はといえば、待てどくらせど来ない主人公を彼が行きそうな場所を徘徊した挙げ句、明け方警察に街娼と勘違いされて、保護されてしまう。
だが、武器商人の奥様であることがわかると直ぐに釈放される。武器商人のステイタスが良くわかるシーンだ。
殺人事件は乗り捨てられた主人公の車から、直ぐに手配されてしまうが、彼を探しに来た警官達がエレベーターを動かした隙に脱出する。
ところが事件の事など何も知らない彼は直ぐに御用となる。
彼の無実を晴らそうとする若奥様。
致死量を間違えて回復した若い男が証拠となるカメラを泊まったモーテルに忘れ、それを取り戻しに行くと知り、後を追いかけて行く。
若い男が、そこに張り込んでいた刑事に捕まるのを見届けたのも束の間、彼女も逮捕されて、
ジ・エンド。
もともとそのカメラも主人公のもので、そこには主人公と若奥様の写真も写されていた。


突っ込み所はいたるところにある作品、日本のリメーク作はどのぐらい綿密になってるのか、
まぁ、CSで直ぐやってくれそうな映画のような気がするのですが。



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■1957年、フランス製作、92分
■ルイ・マル監督
■ジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ、ジョルジュ・プージュリー、ジャン=クロード・ブリアリ出演
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by asat_abc | 2011-01-09 13:19 | 映画_新作
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